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1997 年度 実績報告書

加齢性記憶障害の生物学的特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671003
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

大谷 義夫  北里大学, 医学部, 助教授 (40095500)

研究分担者 川口 毅  北里大学, 医学部, 助手 (80186072)
吉田 芳子  北里大学, 医学部, 助手 (70220689)
キーワード加齢性記憶障害 / トロピカミド点眼テスト / アポリポ蛋白E4対立遺伝子 / α1-アンチキモトリプシン
研究概要

加齢性記憶障害(Age associated memory impairment : AAMI)の生物学的特性を明らかにするために、痴呆あるいは老化のマーカーとなりうる項目として低濃度トロピカミド点眼テスト(Tr.ED Test)、血清α1-アンチキモトリプシン(ACT)濃度およびアポリポ蛋白E4対立遺伝子型(Apo E4 allele)を選び、まず、痴呆性疾患患者と健常老人において、これらの検査ないし測定を行った.
[対象と方法]北里大学東病院精神神経科、同脳検診外来受診者のうち本人あるいは家族に本研究の趣旨を説明し同意を得た者で、最終的に非痴呆対照群20名(C群、65.3±10.4歳)、アルツハイマー病群12名(AD群,61.6±6.3歳)、アルツハイマー型老年痴呆群24名(SDAT群、75.6±5.7歳)、脳血管性痴呆群25名(VD群、73.6±8.0歳)が解析対象となった。また鑑別困難型痴呆群は18名(UD群、76.1±8.1歳)であった。ADの診断はDSM-III-R、NINCDS-ADRDAによった。方法の詳細は省略する。
[結果](1)Tr.ED Testでの最大散瞳率は、C群:7.37%、AD群:20.69%、SDAT群:17.22%、VD群:17.63%であり、SDATおよびVD群とC群間に有意差が認められた(p<0.05)。(2)ACT濃度は、C群:260.0±55.9μg/ml、AD群:280.3±65.8μg/ml、SDAT:286.9±38.5μg/ml、VD群:321.8±79.3μg/mlであり、VD群とC群間でのみ有意差傾向(p<0.1)がみられた。(3)ApoE4 allele出現率は、SDAT(56.2%)とVD(12.5%)との間でのみ有意差傾向がみられた(χ2p<0.1)。
[考察]上記の結果から、C群とSDAT群で有意差のみられたTr.ED Testの結果にとくに着目し、今後AAMI群で検討する意義があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川口 毅: "低濃度AF64A脳室内投与ラットにおける記憶学習障害に関する研究-T字型迷路学習試験およびChAT活性の測定" 北里医学. 28・3. 34-41 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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