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1998 年度 実績報告書

副甲状腺ホルモン(PTH)/PTH関連蛋白受容体を介する情報伝達機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671030
研究機関東京大学

研究代表者

福本 誠二  東京大学, 医学部・附属病院分院, 講師 (30202287)

研究分担者 竹内 靖博  東京大学, 医学部・附属病院分院, 助手 (50202164)
キーワード偽性副甲状腺機能低下症 / PTH / PTHrP受容体 / Ca感知受容体
研究概要

(1) 偽性副甲状腺機能低下症Ib型の病因の検討:偽性副甲状腺機能低下症は副甲状腺ホルモン(PTH)への不応性を特徴とする疾患である。我々は従来PTH/PTH関連蛋白受容体の異常に基づくと想定されてきた本症Ib型患者を検討し、PTH/PTH関連蛋白(PTHrP)受容体cDNAには変異やmRNAのスプライシングの異常は存在しないことを明らかにした。一方これらの患者ではPTH/PTH関連蛋白受容体発現の低下が認められたことから、本受容体発現調節機構の異常により偽性副甲状腺機能低下症がもたらされる可能性が考えられる。そこでさらにヒトPTH/PTHrP受容体のプロモーター領域をクローニングし、本症患者におけるプロモーター領域や5非翻訳エクソンに異常が存在するかどうかを検討したが、やはり異常は認められなかった。さらに昨年連鎖解析から、本症の原因遺伝子がPTH/PTHrP受容体遺伝子座とは異なる部位に存在することが明らかとなり、PTH/PTHrP受容体異常は偽性副甲状腺機能低下症lb型の原因ではないと結論された。
(2) PTH分泌調節機序の検討:PTH分泌異常を示す高Ca患者および低Ca患者において、それぞれCa感知受容体の新規変異を同定し、これらの変異受容体の機能異常を証明した。従ってCa感知受容体が、PTH分ピ泌に必須の受容体があることが確認された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fukumoto S: "Cloning and characterization of kidney-specific promoter of human PTH/PTHrP receptor gene:Absence of mutation in patients with psendohypoparathyroidism tipe Ib." Mol Cell Endocrinol. 141(1-2). 41-47 (1998)

  • [文献書誌] Okazaki R: "A norel activating mutation in calcium-sensing receptor gene associated with a family of autosomal dominant hypocalcemia" J Clin Endocrinol Metab. 84(1). 363-366 (1999)

  • [文献書誌] Chikatsu N: "An adult patient with severe hypercalamia and hypocalciuria due to a novel homozygeus inactivating mutation of calcium-sensing receptor" Clin Endocrinol. in press (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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