• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

増殖因子受容体インターナリゼーション機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09671058
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神戸大学

研究代表者

岡林 克典  神戸大学, 医学部・付属病院, 助手 (10233363)

キーワードダイナミンII / PHドメイン / proline-richドメイン / 受容体チロシンキナーゼ
研究概要

本研究では、ダイナミンIIのpleckstrin homology(PH)ドメインおよびC末のproline-richドメインを欠失させ、epitope-tagを付加した変異体を、上皮成長因子(EGF)受容体を過剰発現させたCHO細胞に導入し、受容体のインターナリゼイションに及ぼす影響等を検討した。PHドメインを欠失させた改変ダイナミンII(ΔPH)を発現させた細胞では、^<125>I-EGFのインターナリゼーションは著しく低下していたが、proline-richドメインを欠失させた改変ダイナミンII(△Pro)を発現させた細胞では、^<125>I-EGFのインターナリゼーションは、野生型を導入した細胞に比べて少しの低下にとどまった。これらの改変ダイナミンIIを発現させた細胞を可溶化し、抗EGF受容体抗体で免疫沈降し抗epitope-tag抗体で免疫ブロットすると、野生型および△PHはEGF受容体と共沈したが、EGF受容体と共沈する△Proは著しく低下した。In vivoおよびin vitroで、△PHは二量体を形成せずに単量体として存在したが、△Proは二量体を形成し、野生型は多量体を形成した。ダイナミンIIのGTPase活性はGrb2の結合により増強するとされているが、△PH,△ProともGrb2の有無なかかわらず、GTPase活性は著しく低下していた。以上の結果より、受容体のインターナリゼーションには、ダイナミンIIのPHドメインおよびproline-richドメインの両方が必要であることが示唆された。目下、ダイナミンIIの点変異体を作成し、adenovirus vectorを用いて細胞に導入することにより、さらに詳細に検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Sakaguchi, Y.Okabayashi, et al.: "Shc phosphotyrosine-binding domain dominantly interacts with epidermal growth factor neceptors and mediates Ras activation in intact cells." Molecular Endocrinology. (in press). (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi