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1997 年度 実績報告書

日本人インスリン非依存型糖尿病患者におけるグリコーゲン合成酵素遺伝子変異の重要性

研究課題

研究課題/領域番号 09671068
研究種目

基盤研究(C)

研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

南條 輝志男  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40164511)

研究分担者 英 肇  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (40198784)
三家 登喜夫  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (20187305)
キーワードインスリン非依存型糖尿病 / 骨格筋グリコーゲン合成酵素
研究概要

日本人インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)患者180名(非肥満:BMI<30.0kg/m^2)の末梢血白血球よりgenomic DNAを単離し、骨格筋グリコーゲン合成酵素(GYS)遺伝子のプロモーター領域および全エクソン(1〜16)の各DNA断片をPolymerase Chain Reaction(PCR)法を用い増幅し、Single Strand Confornational Polymorphism (SSCP)法にて変異の有無をスクリーニングした。その結果、エクソン10とエクソン11(1例のみ)に異常バンドを検出した。塩基配列を解析した結果、前者はエクソン10の第416番目のアミノ酸であるメチオニンがバリンに置換するミスセンス変異(M416V変異)、後者はエクソン11の442番目のプロリンがアラニンに置換するP442Aミスセンス変異であった。新たなNIDDM患者64名(合計244名)および非糖尿病者(60才異常、HbAlc<6.0%、家族歴に糖尿病なし)181名を対象に、制限酵素Nla III(変異にて認識部位消失)を用いるRestriction Fragment Length Polymorphism(RFLP)法にてM416変異allele(V alele)の出現頻度を検討した。その結果(V)alleleの出現頻度はNIDDMで13.7%、非糖尿病者で9.7とNIDDMで高頻度の傾向を認めたが、統計学的には有意差を認めなかった(p>0.05)。また、P442A変異については全対象者中NIDDMの1例においてのみ認められた(ヘテロ接合体)のみで、非糖尿病者では認められなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Shimomura, et.al.: "A missense mutation of the muscle glycogen synthase gene (M416V) is associated with insulin resistance in the Japanese population" Diabetologia. 40・(8). 947-952 (1997)

  • [文献書誌] 下村裕子 他: "グリコーゲン・シンターゼ遺伝子" 日本臨床 (糖尿病 1). 増刊号(723号). 442-445 (1997)

  • [文献書誌] 三家登喜夫 他: "NIDDM遺伝子に関する新しい展開 候補遺伝子アプローチから-アミリン・グリコーゲン合成酵素" 内分泌・糖尿病科. 5・(4). 325-334 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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