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1998 年度 実績報告書

非侵襲的1,5アンヒドログルシトール(1,5AG)測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09671072
研究機関帝京大学

研究代表者

山内 俊一  帝京大学, 医学部, 助教授 (40191374)

研究分担者 鈴木 克彦  帝京大学, 医学部, 助手
キーワード1,5アンヒドログルシトール(1,5AG) / 簡易測定器 / 唾液中糖濃度 / ピラノースオキシダーゼ / β細胞
研究概要

体液中の1,5AG濃度の確認と、微量サンプルを用いた1,5AG測定系開発のための基礎検討を行った。
1. 正常人および糖尿病患者より、汗、唾液、涙などを採取し、主にGC-MS法により1,5AG濃度を測定し、基準値を作製した。また75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)中の、唾液中1,5AG値の経時的変化を調べた。また、同一人での日差・日内変動や生活条件に基づくバラつきを検討した。患者からの検体採取時には同意を得た上で施行した。涙液と汗の1,5AGは現感度の1,5AG測定法によっても、血清1,5AGレベルの10〜70%の範囲で測定可能な量が検出され、測定値の変動係数CVも30%前後に収まった。血清1,5AG値との相関もr=0.70前後であり、日差・日内変動も比較的小さいものであった。一方、唾液中の1,5AGは、口腔内夾雑物の影響が極めて大きく、検体の濾過処理を必要とした。5℃下で分画分子量5000〜10000の加圧限外濾過を10分間加えたところ、CV値の大幅な改善をみた。しかし、本法では、1,5AG濃度の大幅な減少が認められ、分画膜の改良が必要であったが、理想的なレベルにまでは達しなかった。なおOGTT時の唾液中1,5AG値は食事による急性の影響を受けなかった。
2. 微量1,5AGへの感度を上げるために、PRODの純度を上げ、HKまたはGKの対PROD比を変えることで、DA-64発色反応を微細なものとすることを検討した。しかし、開発中に、HK,GKの一部ロットで1,5AGに高親和性をもつものがあることが判明し、この方面の測定系開発は断念した。反面HK,GKへの1,5AGの親和性の詳細な検討によりグルコースと1,5AGとの相互作用に関する研究が展開し、特に膵β細胞における1,5AGの生理的役割の解明が進んだことは大きな収穫であった。膵β細胞の培地を用いて、1,5AGの微量測定系の基礎検討も進んだ。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yamanouchi,T.: "Acute glucosuria after continuous glucocorticoid loading in the rat in vivo." Eur.J.Pharmacol.341. 257-263 (1998)

  • [文献書誌] Yamanouchi,T.: "Relationship between serum 1,5-anhydroglucitol and urinary excretion of N-acetylglucosaminidase and albumin defermined at on set of NIDDM with 3-year follow-up" Diabetes Care. 21・4. 619-624 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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