研究課題/領域番号 |
09671090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
東原 正明 北里大学, 医学部, 教授 (80165084)
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研究分担者 |
宮崎 浩二 東京大学, 医学部, 医員 (90261966)
須永 真司 東京大学, 医学部, 医員 (70282621)
堀江 良一 東京大学, 医学部, 助手 (80229228)
青木 克已 東京大学, 医学部, 助手 (40291322)
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キーワード | myosin I / 血液細胞 / cDNA / クローニング / モノクローナル抗体 |
研究概要 |
(1)cDNA作成:ヒト臍帯血および巨核球系白血病細胞株MT-12のcDNAライブラリーを作成した。 (2)ヒト骨髄の巨核球・血小板造血の評価法としてのflowcytometryによるretiplateletの算定法を確立した。(Thrombosis and Haemostasis,in press) (3)血液細胞の未知のmyosin IのcDNAをクローニング:myosin Iに、種を越えて保存されている部分を挟むようにプライマーを作製し、テンプレートとしてヒト骨髄、各種白血病細胞株のcDNAをもちいdegenerative PCR法にて、この保存されている部分を増幅する。現在進行中であるが、目的のPCR産物のとれたヒト臍帯血のcDNAライブラリーから、PCR産物をプローベとして、未知の2つのmyosin IのcDNAがとれそうである。 (4)血液細胞のmyosin Iの発現(分化、分裂における動態):ヒト臓器由来の培養細胞、ヒトの各系統の血液細胞(顆粒球、リンパ球、巨核球/血小板等)におけるその発現を、ノーザンブロッテイングにて調べた。顆粒球、リンパ球、巨核球すべてにおいて存在が確認された。 古典的ミオシンのみならずmyosin Iも生理的に重要な働きをしていることが示唆された。 (5)myosin Iペプチド抗体作成:このcDNAから予想されるアミノ酸配列のいくつかの部分、とくにリン酸化部位、C末端の膜結合部位などの機能部位のペプチドを合成し、KLHに結合させて、これを抗原としマウスを免役しモノクローナル抗体(McAb)を作製する。C末端部位(20-24アミノ酸)に対するMcAbを3クローン得た。
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