研究課題/領域番号 |
09671090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
東原 正明 北里大学, 医学部, 教授 (80165084)
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研究分担者 |
秋山 暢 北里大学, 医学部, 助手 (50286358)
金子 多香子 北里大学, 医学部, 講師 (00286361)
鎌田 貢壽 北里大学, 医学部, 講師 (20146343)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | myosin / myosin I / クローニング / 臍帯血 / 血小板 / シークエンス / cDNA / ライブラリー |
研究概要 |
我々は、ヒト臍帯血、赤芽球系白血病細胞株K562および巨核球系白血病細胞株Meg-01のcDNAライブラリーを作成した。また、ヒト骨髄の巨核球・血小板造血の評価法としてのフロオサイトメトリーによる網血小板の算定法を確立した。また、myosin Iのランダムプライマーを作製し、テンプレートとしてK562白血病細胞株のcDNAをもちいdegenerative PCR法にて増幅した。その結果、4つのcloneを同定した。2つは、unconventional myosinのMyosin VIおよびMyosin IXとsequenceが一致した。あと2つのうち、一つは280bpのもので、これは、K562以外にCMKやMeg-01にも発現していることも、RT-PCRにて確認している。これは、今までの、古典的ミオシンや既報のunconventional myosinとは、異なるもので、新しいミオシンである可能性が高いと思われる。RT-PCR、ノーザンブロッテイングおよびin situ hybridization(ISH)にて検討したところ、この新しいミオシンは、ヒト臓器由来の培養細胞、ヒトの各系統の血液細胞(顆粒球、リンパ球、巨核球/血小板等)すべてにおいて存在が確認された。古典的ミオシンのみならずmyosin Iも生理的に重要な働きをしていることが示唆された。 現在、ヒト臍帯血のcDNAライブラリーの10,000のシークエンスの結果を照らし合わせ、コンピュウター検索を行い、現在までに報告のあるmyosin Iとのホモロジー検索を行い、未知のミオシンを検索している。血液細胞における古典的ミオシンの軽鎖のクローニングも進行中である。また、血小板mRNAからcDNAライブラリーを作成し、血小板のミオシン重鎖は、IIAであって、IIBではないという興味ある結果を得ている。
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