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1998 年度 実績報告書

造血幹細胞を標的とした新たなレトロウイルスベクター系の作成と改良

研究課題

研究課題/領域番号 09671106
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 克彦  京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)

研究分担者 藤田 潤  京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
キーワード遺伝子治療 / 造血幹細胞 / レトロウイルス
研究概要

平成10年度に以下のことを目的として、研究を実施した。
1。 新たなレトロウイルスベクターによる遺伝子発現の確認
2。 ストローマ細胞を用いたパッケージング細胞の有用性の検定
3。 SFFVとVSV G蛋白によるシュードタイプウイルスの検定
その結果、以下のような研究結果を得た。
1。 既存のNIH/3T3細胞由来のパッケージング細胞株を用いて、種々のレトロウイルスベクターのウイルス産生クローンを樹立した。これらのクローンの産生するウイルスベクターを用いて、造血幹細胞での導入遺伝子の発現を検討した結果、SFFVのU3領域とMESVのleader領域を組み合わせた、FMEVタイプのウイルスベクターで、未熟な造血細胞において、より良好な遺伝子発現が確認された。
2。 ストローマ細胞株(MS-5)に、gag/pol遺伝子の発現ベクター及びマウスモロニーウイルス(MuMoLV)のenv遺伝子の発現ベクターを遺伝子導入し、ストローマ細胞由来のパッケージング細胞を得た。しかし、ストローマ細胞由来のパッケージング細胞では、NIH/3T3細胞由来のパッケージング細胞に比べて、安定したウイルス産生クローンを得るのが困難であることが、確認された。
3。 水泡性口内炎ウイルス(VSV:インヂィアナ株、ニュージャージー株)のG蛋白をコードするcDNAを得て、VSV G蛋白の発現ベクターを作成した。この発現ベクターを用いて、VSV G蛋白/シュードタイプベクターのの感染力を検定した結果、SFFVとVSV G蛋白により、感染力のあるシュードタイプウイルスができることを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nishiyama H et al.: "Decreased expression of cdd-induced RNA-binding protein(CIRP)in male gerus cells at elevated temporature" Am J Path. 152. 289-296 (1998)

  • [文献書誌] O'Preg J et al.: "Signaling mechanism invdved in long-term growth of ELM erythroleukemia cells" Blood. 91. 1548-1555 (1998)

  • [文献書誌] Xue JH et al.: "Induction of apg-1,a member of the heat shock protein 110 family,following transient forebrain ischemia in the rat brain" Biochem.Biophys.Res.Commun.247. 796-801 (1998)

  • [文献書誌] Tatumi K et al.: "Expression of calcium binding protein D-9k messenger RNA in the mouse uterine endometrium during implantation." Mol.Human Reprod. 5. 153-161 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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