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1997 年度 実績報告書

造血幹細胞からの樹状細胞分化と造血器腫瘍に対する腫瘍免疫療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 09671119
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

大塚 輝久  九州大学, 医学部, 講師 (20185317)

研究分担者 前田 基  九州大学, 医学部, 医員
内田 直之  九州大学, 医学部, 医員
キーワード樹状細胞 / 腫瘍免疫 / 慢性骨髄性白血病
研究概要

【目的】
慢性骨髄性白血病において、転座により新たに生じたペプチドを含むBCR-ABLキメラ蛋白が腫瘍抗原の候補の一つとして考えられている。このキメラ蛋白はHLA class Iとのbinding assayにて、HLA-A3,A11,B8との高い親和性が証明されている。HLA-A3,B8は日本人には、ほとんど存在しないため、HLA-A11に親和性のあるキメラ蛋白について樹状細胞を用い、in vitroで抗原特異的な細胞障害性T細胞を誘導する。
【方法】
HLA A11健常人ドナーの末梢血CD14陽性細胞より、GM-CSF+IL-4+TNF-αを用い、樹状細胞を分化誘導する。BCR-ABL(b3a2)mRNA由来peptide(ATGFKQSSK,HSATGFKQSSK)をパルスした、この樹状細胞を、CD8陽性自己T細胞と共培養する。その後、IL-7+IL-10+IL-2を用い、7日毎に同peptideをパルスした自己末梢血単核球細胞と共培養とする。慢性骨髄性白血病株K562(BCR-ABL(b3a2)陽性、HLAA1101)、同peptideをパルスした自己EB virus transformed B cell lineをtarget cellとして、^<51>Cr assayを行う。このassayで、抗原特異的なwellを選び、クローニングを行う。
【結果】
樹状細胞の同定は、9日間培養後、位相差顕微鏡、May-Giemsa染色、免疫染色(CD1a,S-100蛋白)、フローサイトメトリー(CD83,CD80,CD86,CD1a,CD40,CD54,CD58,HLA-class I,HLA-DR,etc.)、KLH、Tenanus toxoidに対する一次、二次免疫応答の誘導により確認した。現在、上記方法により抗原特異的なwellを選択中である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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