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1997 年度 実績報告書

IL-10・IL-4の単球・好中球に対する抗炎症効果発現の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 09671120
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

大塚 毅  九州大学, 医学部, 助手 (50213773)

研究分担者 中島 衡  九州大学, 医学部, 助手 (70188960)
キーワード単球 / 好中球 / シクロオキシゲナーゼ / IL-4 / IL-10 / シグナル伝達
研究概要

1)ヒト単球のCOX2遺伝子の発現を促進するLPS/IL-2/IL-7の作用について、チロシンキナーゼの重要性を明らかにした。IL-4とIL-10はともにLPSによるCOX2遺伝子の誘導的発現を抑制した。しかし、IL-10はIL-2による誘導を抑制するものの、IL-7による誘導には抑制活性をもたなかった。COX2遺伝子の誘導・制御に関わるこれらのサイトカインの作用機構について各種阻害剤を用いてさらに検討中である。
2)LPSあるいはTPAはいずれもCOX2遺伝子発現を誘導するが、発現量の時間的経過ならびにプロスタノイド産生にいたる酵素活性に相違点が存在した。両刺激下におけるMAPKファミリーならびに各種転写因子の活性化について検討した。IL-4とIL-10は活性化したERK1/2ならびにp38に対して異なった作用をすること、転写因子の活性化に対しても異なった機序で制御していることを明らかにした。結果をまとめて投稿中である。
3)慢性関節リウマチ患者の末梢血・関節液より単球・好中球を分離し、COX2遺伝子発現が誘導されていることを確認した。現在、COX2遺伝子発現に関連するシグナル伝達因子の活性化状態を検討中である。
4)IL-10およびIFN-γのそれぞれのレセプターにおける多型の存在を明らかにした。これらの多型と自己免疫疾患発症との関連について遺伝学的解析を行い、論文を発表した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Nino Y.外: "Role of IL-10 in the cross regulation of prostaglandins and cytokines in monocytes" Acta Hewatol.(印刷中).

  • [文献書誌] Yamaoka K.外: "Activation of STAT5 by LPS through GM-CSF production in human monocytes." J.Immunol.160(2). 838-845 (1998)

  • [文献書誌] Tanaka Y.外: "Detection of polymorphisms within human IL-10 receptor cDNA gene seauence by RT-PCR-RFLP." Immunogenetics. 46. 439-441 (1997)

  • [文献書誌] Niiro H.外: "Regulation by interleukin-10 and interleukin-4 of cyclooxygenese-2 expression in human neutrophils." Blood. 89(5). 1621-1628 (1997)

  • [文献書誌] Asano Y.外: "Effect of (-)-epigallo catechnigalate on leukemia blast cells from paitents with acute myeloblastic leukemia" Life Sciences. 60(2). 135-142 (1997)

  • [文献書誌] 永淵正法ら: "慢性活動性Epstein-Barrウイルス感染症の免疫砲と発症" 感染症学雑誌. 71(1). 56-64 (1997)

  • [文献書誌] 大塚 毅: "医学のあゆみ 慢性関節リウマチ" 医歯薬出版株式会社, 5 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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