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1997 年度 実績報告書

PU.1によるCYBB転写調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09671123
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎大学

研究代表者

中村 三千男  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30091276)

研究分担者 鈴木 章一  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (40253695)
熊取 厚志  長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (60244092)
キーワードPU.1 / HAF-1 / 慢性肉芽腫症 / シトクロムb558 / gp91-phox
研究概要

殺菌に必須な活性酸素を産生するいわゆる食細胞特異的NADPHオキシダーゼの膜局在構成要素であるフラボシトクロムb558の大鎖gp91phoxの発現に、PU.1が関与する事を本研究の前提としてきたが、結局HAF-1が本質的に必要なのか、PU.1が必要なのか、あるいはいづれか1つがあればこと足りるのかは本質的に解明されるには到っていなかった。我々は、最初に立ち返ってまずこれを再度解析し、その後、PU.1と相互作用する蛋白質の検索を進めている。現在IRF-4がその候補として上がっているが、今後の検討が必要である。
プロモーター異常型X染色体型慢性肉芽腫症には、我々の報告した-53(C→T)、-52(C→T)、とNewburgerらの報告した-57(C→A)、-55(C→T)がある。少なくとも我々の症例では、好酸球だけは表現型が正常であることから、この領域は好酸球以外の食細胞とBリンパ球での転写に重要であることが示された。HELでの一時的ルシフェラーゼ発現系の解析から、-53(C→T)変異プロモーターでは活性が低下していた。EMSAで、この部位に結合する転写因子はHAF-1およびPU.1であり、-53、-52ではいかなる塩基変異でも両者は結合しなくなることが解った。-53近傍に新たな点変異を作り、HAF-1又はPU.1のみを結合するようにしたルシフェラーゼリポーター遺伝子の活性をHELでみたところ、活性は後者でのみ認められた。HAF-1を発現し、PU.1を発現していないJurkat細胞にPU.1をコトランスフェクトすると、上記レポーター遺伝子の発現が飛躍的に高くなった。従って、好酸球以外の食細胞およびBリンパ球ではPU.1がgp91Phox遺伝子の転写に必須であり、-53、-52は不可欠な部位であることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Suzuki, A.Kumatori, et al.: "PU.1 as an essential activator for the espression of gp91phox gene in human peripheral neutrophils, monocytes and B lymphocytes" Pro.Natl Acad Sci USA. 95(?),(Accepted). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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