研究計画に従ってplasminogen activator inhibitor 2(PAI-2)deficient mouseを作成するため、mouse PAI-2 geneのexon IIをneomycin耐性遺伝子と置換し末端にthimidine kinase遺伝子を配したvectorと、mouse PAI-2遺伝子のexon VI〜VIIIをneomycin耐性遺伝子と置換し末端にthimidine kinase遺伝子を配したvectorの2種類のtargeting vectorを構築した。targeting vectorをelectroporation法によりmouse embryonic stem(ES)cellに導入した。neomycinとganciclovirによる選別を行った後、各500クローン(計1000クローン)を確立した。得られたクローンのうち各240クローン(計480クローン)につきSouthern blot法およびPCR法によりhomologous recombinationの有無を検討した結果、4クローンにおいてmouse PAI-2遺伝子とneomycin耐性遺伝子とのhomologous recombinationが確認された。4クローンのうちの2クローンのES細胞をblast cyst injectionによりマウス8細胞胚に注入し、仮親マウスの子宮に移植した。その結果それぞれ3匹のキメラマウスをえることに成功した。
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