• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

慢性骨髄性白血病に突然変異を認めるc-mpl,c-kit遺伝子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671137
研究機関日本医科大学

研究代表者

猪口 孝一  日本医科大学, 医学部, 講師 (10203267)

キーワードc-kit / c-mpl / TPO / bcr / abl / CML
研究概要

白血病発症の分子生物学的解析をテーマに研究した。特に慢性骨髄性白血病(CML)の発症およびCMLの臨床血液像の違いを分子生物学的手法により細胞レベルで解析・解明することを目的とした。主たる解析遺伝子は白血病細胞のc-kitおよびc-mpl遺伝子である。
major bcr-abl融合遺伝子が大半のCMLで発現されているが、minor bcr-abl融合遺伝子あるいは非典型的なbcr-abl融合遺伝子を発現し、非典型CMLを発症してくることを明らかにした。
また、major bcr-abl融合遺伝子のサブタイプ(b3-a2タイプもしくはb2-a2タイプ)により血小板増多がある程度決定されることを明らかにし、105例のPh^1+CMLでさらなる検討を行ったところ血小板増多を伴う病型にthrombopoietin(TPO)のレセプターであるc-mplの発現増多と血清TPO濃度に深く関係がある事をつきとめた。数例の症例でc-mplmRNAのisoformに今までに報告のない異常があることをつきとめた。
白血球増多が高度のCML症例でstem cell factor(SCF)のレセプターであるc-kit遺伝子に突然変異(codon541,564)が存在する症例が数例が存在し、慢性期にc-kit遺伝子が正常の症例が急性転化期にc-kit遺伝子に突然変異が付加異常してくることも明らかにした。このc-kit遺伝子に突然変異が生理学的に白血病を発症してくるのかin vitroおよびマウスにて現在検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Koiti Inokuchi 等: "Establishment of a cell line with variant BCR/ABL…" Genes Chromosomes & Cancer. 23. 227-238 (1998)

  • [文献書誌] Masaki Yasukawa 等: "CD4^+ Cytotoxic T-cell cloues specific for bcr-abl b3a2…" Blood. 92,9. 3355-3361 (1998)

  • [文献書誌] Sakae Tanosaki: "Relation between microsatellite instability and N-ras" Cancer. 83. 475-481 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi