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1999 年度 実績報告書

尿細管間質障害の免疫学的機序の解明.-ノックアウトマウスによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 09671168
研究機関九州大学

研究代表者

福田 恭一  九州大学, 医学部, 助手 (90294925)

研究分担者 平方 秀樹  九州大学, 医学部, 助教授 (70181146)
岸原 健二  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80214774)
キーワードノックアウトマウス / 尿細管間質障害 / 細胞性免疫 / 増殖因子 / T細胞レセプター
研究概要

1)ヌードマウスにおける尿細管間質障害モデルの検討
マウスに片側尿管結紮を行うことにより作成した尿細管間質障害モデルにおけるフローサイトメトリーの結果では、尿細管間質への浸潤細胞はT細胞ではなく主としてマクロファージではないかと推測された.そこでこの疾患モデルにおけるT細胞の関与について確認する目的で、胸腺形成が欠損しているためにT細胞が産生されないヌードマウスに片側尿管結紮を行い、その組織病変について検討レた.この結果ヌードマウスでは正常マウスに比較して組織病変(尿細管の拡張、間質細胞浸潤及び線維化)が軽度であった.したがってこの疾患モデルでは細胞性免疫がやはり何らかの関与をしている可能性が示唆され、特にTH1細胞がマクロファージを活性化する系の関与が考えられた.そこでTH1細胞のエフェクター分子として重要なTNF-αとIFN-γの作用をブロックした状態で病変がどう変化するかを迫加検討することとした.
2)マクロファージを除去したマウスにおける尿細管間質障害モデルの検討
この疾患モデルにおける尿細管間質への浸潤細胞が主としてマクロファージであり、これが尿細管間質病変の形成に重要な役割を果たしているとすれば、これを抑制すれば病変が軽減する可能性がある.そこでCl_2MDP含有リポソームの投与によりマクロファージを除去したマウスに同モデルを作成し、細胞浸潤の程度と線維化病変について組織学的に検討した.この結果ではコントロールマウスと明らかな差は認められなかった.この理由としてこの病変に対するマクロファージの関与が小さいことも考えられるが、Cl_2MDP含有リポソームの投与量が十分でなかった可能性が高く、投与量を増やして再検討する予定である.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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