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1999 年度 実績報告書

低酸素血症による胎児心拍パワースペクトルの変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671189
研究機関東北大学

研究代表者

木村 芳孝  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (40261622)

研究分担者 岡村 州博  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90124560)
キーワード胎児仮死 / 胎児心拍数 / パワースペクトル成分
研究概要

本研究は羊胎仔慢性実験モデルを用い、胎児心拍の胎児仮死時のパワースペクルの変化を調べ、その臨床応用をめざすものであった。平成10年度は羊胎仔を用い臍帯圧迫をくり返し胎児仮死モデルを製作し胎児仮死時におけるパワースペクトル成分の変化を調べた。胎児心拍変動のパワースペクトル成分は正常状態の時0.1Hzを中心とするlow frequency area(LF領域)とhigh frequency area(HF領域)に分けられることが知られている。これらは、成人で、それぞれ交感神経、副交感神経の働きに連動していると考えられてきた。今回の研究では、慢性胎児仮死により生ずる低酸素血症ではLF領域の1時間あたりの最多頻度値が低下することと、その時間変化の振幅の統計分布が変化することが分かった。また、羊胎仔による胎児仮死モデルを用いて行われた急性仮死時における研究では、正常の状態では、ほぼ平行して見られていた胎児心拍のLF領域変化とHF領域の変化(心拍の差分変化に相等)が、仮死の進行に伴い変動の相違を示した。特に、HF領域の特異的増大が臍帯圧迫直後、圧迫時後半・心拍回復時に見られるようになった。これらは、急性胎児仮死進行に伴う化学受容体興奮、副交感神経の興奮、過呼吸性変動などによるものと考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木村芳孝: "妊娠中期胎児心拍ゆらぎの周波数成分の仮死による構造変化"周産期学シンポジウム. N0.17. 47-51 (1999)

  • [文献書誌] Y.Kimura et al.: "Non-stationary analysis of heart rate changes during repeated umbilical cord occlusions in near-term fetal ****"9th Japan-Taiwan Symposium on Obstetrical/Gynecological Ultrasound & Perinatology Program and Abstracts. 9th. 25 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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