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1997 年度 実績報告書

連続近赤外線分光測定装置による脳内ヘモグロビンの定量化に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09671194
研究種目

基盤研究(C)

研究機関香川医科大学

研究代表者

磯部 健一  香川医科大学, 医学部・附属病院, 教授 (00159815)

研究分担者 日下 隆  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50274288)
キーワード連続近赤外線分光測定装置 / 時間分解分光装置 / 脳内ヘモグロビンの定量 / 脳内ヘモグロビン酸素飽和度 / 交換輸血 / 新生仔豚
研究概要

我々は近赤外線領域の連続スペクトル測定装置(cNIRS)を用い、生体組織の光拡散効果による吸収スペクトルの平坦化を補正し、透過型スペクトルとして演算し、多成分解析時にbaseで光路長補正を行うことにより、ヘモグロビン(Hb)の一定光学的測定体積中の相対的濃度の算出を可能とした。Time Resolved Spectroscopy(TRS)システムのパルスレーザーは3波長(761,791と835nm)を用い、投光部受光部間距離を20mmで測定した時間分解波形により平筋光路長を計算し、更に光拡散方程式にfittingし散乱係数と吸収係数を求め、吸収係数より酸素化Hb、脱酸素化Hb、総HbとHb酸素飽和度(SO2)の絶対値を求め、これらをcNIRS測定の結果と比較検討した。cNIRSは大塚電子IMUC-7000を使用し、投光部reference間と投光部measurement間距離を10mm,20mmとした。
(1)1%intralipidを含む血液懸濁液によるin vitroの検討:窒素バブリング下で血液濃度が0.5〜3%まで総Hb量は、TRSとNIRSの値に有意な正の相関を認めた。
(2)新生仔豚を用いたin vivoの検討:吸入酸素濃度は一定とし、濃厚血液注入ないし生理食塩水での交換輸血による循環血液中のHb濃度を変化させる実験では、cNIRSとTRSで算出した脳内SO2は有意な正の相関を認めた。また両者で算出した総Hb量も、有意な正の相関を認めた。両実験で平均光路長は総Hbが増加するにつれ減少した。cNIRSとTRSで算出した脳内SO2や総Hbの絶対値が有意な相関を持つことより、cNIRSにより、in vivoでのHbが定量的に測定できることが明らかとなり、次年度にはcNIRSによる絶対値算出の検討を進めていく予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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