• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

人間の個体発生過程における微量元素の推移とその生物学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 09671198
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

仁志田 博司  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80104553)

研究分担者 高橋 尚人  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (50197159)
キーワードtrace element / stable isotope / ^<13>C breath test / SIDS / neutrone capture analysis
研究概要

目的:本研究の主たる目的は、生体内の微量元素の測定の医学的応用であった。当初は放射化分析により、生体内の微量元素を個体発生の各時期に測定し、その変化と発生学的・発育学的特異点を見つけることであったが、最終年度であり、四年間の研究のまとめの年とした。
方法及び対象:生体内微量元素の測定に関しては、方法論は確立したが生体サンプルの収集が困難であったところから、主たる研究の内容は方法論の検討となり、放射化分析による測定法をその対象とした。その中で、家族の同意を経て解剖時の組織片を利用することができた5例の乳児の突然死例において、放射化分析を行った。また、生体中に微量にしか含まれないが、traceとしては重要である安定同位元素の中で、^<13>Cを用い新生児・乳児の肝機能および消化管機能の測定を行う基礎的な検討を行った。
結果及び考察:放射化分析を用いた研究では、乳幼児突然死症候群のグループにそれ以外のグループよりも、カルシウム濃度が高いことが示され、今後のこの分野の研究の道を開く手掛かりとなるものと考えられた。安定同位元素を標識した化合物を投与した後の呼気を収集して測定する^<13>C呼気テストにおいては、この方法は安全かつ簡便であり、今後のベットサイドの生体に対する種々の測定のトレサーとして有用であることが確認された。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi