研究分担者 |
細井 温 東京大学, 医学部附属病院, 医員 (40311625)
小見山 高士 東京大学, 医学部附属病院, 助手
畠山 卓弥 東京大学, 医学部附属病院, 助手
安原 洋 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50251252)
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研究概要 |
1,実験モデルにおける運動時虚血筋組織内一酸化窒素濃度測定 (1)まず,全波長型近赤外線分光装置を改良し,プローブを2つにすることにより左右同時測定が可能となるように装置およびコンピュータソフトを改良した。 (2)一酸化窒素をヘモグロビン溶液に飽和させ,一酸化ヘモグロビン規定濃度における近赤外領域の吸光スペクトルを測定してリファレンスとした。 2,実験モデルにおける運動時虚血筋組織内一酸化窒素濃度測定 (1)New Zealand White rabbit(2-2.5kg)を常食群,高コレステロール食群に分け,各々のウサギの右腸骨動脈バルーン擦過および右大腿動脈結紮を行った。左下肢は未処置のまま対照とした。 (2)虚血処置後3日後に両側腓腹筋直上にNIRSプローブを当て,坐骨神経を電気刺激することにより運動負荷を加えた。 (3)腓腹筋組織酸素飽和度回復時間を測定したところ、対照肢では常食群および高コレステロール食群の群間で有意差が認められなかったが,虚血肢においては高コレステロール食群にて常食群より回復時間の延長が見られた。 3,平成10年度の予定 (1)装置の改良および一酸化窒素の吸光スペクトル測定に時間が掛かったため,9年度に予定していたウサギ虚血肢モデルでの一酸化窒素濃度測定の解析は,10年度に引き続き行う。 (2)閉塞性動脈硬化症患者における運動時筋虚血の際の一酸化窒素濃度測定を行う。
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