血管内皮細胞と平滑筋細胞活用による側副血行促進の研究

1997 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 09671214
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 安原 洋 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50251252)
• 研究分担者: 細井 温 東京大学, 医学部附属病院, 医員 ; 重松 邦宏 東京大学, 医学部附属病院, 医員 ; 小見山 高士 東京大学, 医学部附属病院, 助手 ; 畠山 卓弥 東京大学, 医学部附属病院, 助手 ; 重松 宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40134556)
• キーワード: 血管平滑筋細胞 / 血管内皮細胞 / 血管新生 / 血管新生阻害

研究概要

血管平滑筋、血管内皮細胞の生物学的特性と血管新生との関連をさぐるため、まず、in vitroでの検討を行った。内皮細胞は血流によるずり応力で刺激をうけPDGFを多量に放出するとともにそのPDGFを介して血管平滑筋細胞の増殖・遊走を促進していた。
血管新生抑制物質AGM1470はこのPDGF産生を抑究血管平滑筋の増殖遊走をも抑制することで血管新生を抑制する反応系が存在すると考えられた。
今後はラットの下肢虚血モデルでのPDGFの関与、VEGF投与による血管新生の状態検討、前述のin vitroモデルを用いたAGM1470によるVEGFの産生抑制の系についての検討を行っていく予定である。

研究成果

• [文献書誌] Shigematsu K, Yasuhara H: "Anti-angiogenic olrug AGM 1470 suppresses smooth muscle cell migration induced by eudothelial PDGF." Eur.J.Vasc.Endvasc.Surg. 14. 290-298 (1997)
• [文献書誌] Shigematsu K, Yasuhara H: "Effects of pulsatile shear stress on smooth muscle cell migration induced by sheared eudo thelial cells." Eur.J.Vasc.Endvasc.Surg. (in press). (1998)
• [文献書誌] Yasuhara H: "Rish factors for restenosis after balloon augioplasty in focal iliacsteuosis." Surgery. (in press). (1998)