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1997 年度 実績報告書

コルチゾル産生副賢皮質腺腫(クッシング症候群)の発症機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671223
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

舟橋 啓臣  名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)

研究分担者 今井 常夫  名古屋大学, 医学部, 助手 (80252245)
村田 善晴  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (80174308)
高木 弘  名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
キーワードクッシング症候群 / コルチゾル産生副腎皮質腺腫 / ACTH受容体遺伝子 / 転写調節 / 転写因子SF-1(Ad4-BP)
研究概要

本研究は、クッシング症候群患者の副腎腺腫組織およびその隣接正常組織を用い、コルチゾル産生副腎皮質腺腫の発症機序を分子生物学的に解明することを目的とする。平成9年度は研究計画に基づき以下の研究を実施した。
1.コルチゾル産生副腎皮質腺腫 (CPA)と隣接する正常組織における ACTH受容体遺伝子の発現の検討
CPAと診断された9例の患者より摘出された副腎皮質腺腫と隣接する正常組織におけるACTH受容体遺伝子の発現を、Northern blot法により検討した。対照として正常副腎皮質(腎癌の手術時に摘出された)、非機能性副腎腺腫(NA)およびアルドステロン産生副腎皮質腺腫(APA)とその隣接正常組織を用いた。対照として用いたNAおよびAPAの2例の隣接正常組織では、正常副腎と同程度のACTH mRNAの発現が認められた。これに対し、CPAに隣接する正常副腎組織ではその発現が著しく抑制されていた。一方、CPA組織ではACTH mRNAの発現は抑制されず、常に隣接正常組織より高い発現が認められた。CPAに隣接する正常組織でのACTH mRNAの発現抑制は、内因性ACTHの分泌低下によると考えられ、腺腫組織ではACTH非依存性にその発現が促進され、腺腫の発症に関与している可能性が示唆された。
2.CPAにおけるACTH 受容体遺伝子の Activating mutation の有無の検討
12例のCPAより抽出したmRNAを鋳型にRTーPCRを行い、ACTH受容体遺伝子の翻訳領域の塩基配列を決定した。その結果、全ての症例で遺伝子変異は認められず、これまでの報告を支持する結果が得られた。
3.ACTH 受容体遺伝子の 5´ー調節領域のクローニング
CPAにおけるACTH受容体遺伝子の翻訳領域に異常が認められなかったため、ACTH受容体遺伝子の調節領域のクローニングに着手した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kikumori T: "Antioxidants inhibits TNA-a induced activation of transcriptionally active NF-kB in rat thyroid FRTL-5 cells." Environmental Medicine. 41. 31-33 (1997)

  • [文献書誌] Kikumori T: "Activation of transcriptionally active nuclear factor-kapa B by tumor necrosis factor-a and its inhibition by antioxidants in rat thyroid FRTL-5 cells." Endocrinology. (印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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