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1999 年度 実績報告書

コルチゾル産生副腎皮質腺腫(クッシング症候群)の発症機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671223
研究機関名古屋大学

研究代表者

舟橋 啓臣  名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)

研究分担者 今井 常夫  名古屋大学, 医学部, 助手 (80252245)
村田 善晴  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (80174308)
キーワードクッシング症候群 / コルチゾル産生副腎皮質腺腫 / ACTH受容体遺伝子 / 転写調節 / 転写因子SF-1(Ad4-BP)
研究概要

1.ACTH受容体遺伝子の5'-調節領域の機能解析
昨年クローニングしたヒトACTH受容体遺伝子の調節領域に各種の欠失、突然変異を導入し、ルシフェラーゼレポーター遺伝子の上流に挿入した。これらを種々の細胞にトランスフェクトして調節領域の機能を解析した。その結果、副腎特異的発現を賦与する転写因子SF-1(Steroidogenic Factor-1)の結合部位を2ケ所同定すると共に、ACTH依存性のACTH受容体遺伝子の発現促進が転写因子AP-1を介していることも明らかにした。
2.コルチゾル産生副腎皮質腺腫(CPA)に特異的に発現する遺伝子群の検索
CPAとそれに隣接する正常副腎からRNAを抽出、mRNAを精製後、逆転写酵素を用いてcDNAを作成した。このcDNAを二重鎖DNAにした後、制限酵素DpnIIにより消化し、約300bpのフラグメントとし、アダプターを付け、CPA、正常副腎のそれぞれをPCRにより増幅しアンプリコンを作成した。この両者のアンプリコンを用いてサブトラクションPCRを行い、CPAに特異的に発現しているcDNA群をクローニングした。その結果、グルタチオン-ト-S-トランスフェラーゼ(GST)遺伝子が同定された。ノーザン解析によりGSTmRNAの発現は、CPAに強く認められたが正常副腎では殆ど発現が認められなかった。今後、腫瘍組織におけるGST発現の生理的意義を解明したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Sarkar D,Kambe F,et al.,Funahashi H,Seo H: "Involvement of AP-1 and steroidogenic factor(SF)-1 in the cAMP dependent induction of human adrenocorticotropic hormone receptor promoter."Endocrine Journal. (印刷中).

  • [文献書誌] Hayashi Y,Ohmori S,et al.,Funahashi H,Seo H: "Polymorphism of homopolymeric gluamine in coactivators for nuclear hormone receptors"Endocrine Journal. 46(2). 279-284 (1999)

  • [文献書誌] Shibata A,Hayashi Y,Imai T,Funahashi H,Seo H: "Polymorphism of AIB1 in patients with breast cancer"Envriron Med. 43(2). 103-104 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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