研究課題/領域番号 |
09671231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
善甫 宣哉 山口大学, 医学部, 助教授 (00206666)
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研究分担者 |
藤岡 顕太郎 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (80238542)
江里 健輔 山口大学, 医学部, 教授 (10034943)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 内膜肥厚 / MT-MMP-1 / RT-PCR / アンチセンスオリゴヌクレオチド / 遺伝子治療 |
研究概要 |
バルーン傷害後のラット頚動脈内膜肥厚モデルにおいてMT-MMP-1の遺伝子発現を検討し、アンチセンスMT一MMP-1オリゴヌクレオチドによる培養平滑筋細胞の増殖、遊走抑制効果を知ることを目的とした。 1. 内膜肥厚の作成 バルーン傷害後ラット頚動脈内膜肥厚モデルを作成し、無傷害、1、4、8、14日目に頚動脈を摘出し、AGPC法で全RNAを抽出した。 2. PCR増幅回数の設定 5-40回のPCR増幅を行い、5%PAGEを行い、オートラジオグラフイーにより定量化した。MT-MMP-1では28回、GAPDHでは22回が最適なPCR増幅回数であった。 3. MT-MMP-1およびGAPDH遺伝子発現 MT-MMP-1遺伝子発現は、無傷害ではほとんどみられなかった。バルーン傷害後1日目より遺伝子発現が上昇し、4日目に最高値を示した。その後、8日目、14日目に発現は漸減した。一方、GAPDHは各時期とも一定の遺伝子発現を示した。 4. MT-MMP-1遺伝子の定量評価 GAPDHに対するMT-MMP-1遺伝子の相対的発現量は、無傷害(コントロール)では23と低値であった。1日目では80と上昇し、4日目では164と最高値を示した。その後、8日目では136、14日目では54と漸減した。 5. 培養ラット平滑筋細胞の増殖抑制効果 現在、antisense1、antisense2、sense1、sense2、missenseオリゴヌクレオチドを設計し、培養平滑筋細胞の増殖アッセイ(MTT法)を行っている。 6. 培養ラット平滑筋細胞の遊走抑制効果 現在、antisense1、antisense2、sense1、sense2、missenseオリゴヌクレオチドを設計し、培養平滑筋細胞の遊走アッセイ(Boyden chamber法)を行っている。
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