• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

臨床異種膵ラ島移植実現のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671244
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

中島 祥介  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)

研究分担者 中野 博重  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20075071)
キーワード異種移植 / 膵ランゲルハンス島移植 / 補体制御
研究概要

二種類のマイクロカプセルを用い、異種移植にて新生仔ブタラ島長期生着のために必要な膜特性をin vivoにて検討した。
(1)ラ島単離方法;ドナーとて、新生仔ブタ膵より、Korbuttらのコラゲナーゼ消化法・組織培養法にて単離したラ島集塊を得た。(2)免疫隔離膜特性;膜特性として、単独アガロース膜は免疫担当細胞は膜透過しないが免疫グロブリン・補体は透過する。一方、アガロース/PSSa膜はこれに加え第二経路を介したC3消耗能を有する。(3)in vivo異種移植実験;レシピエントは8週齢のBalb/cマウスにアロキサン投与し、随時血糖が20mM以上のとき糖尿病と判定し用いた。岩田らの方法を用い5%アガロースあるいは、5%アガロース/5%PSSaにてマイクロカプセル化ラ島を作製し、腹腔内に移植した。移植後免疫抑制剤は投与しなかった。移植後血糖値が11.1mM以下のときグラフト生着と判定した。【結果】8000個のアガロースマイクロカプセル化ラ島の平均生着期間は0日に対し、8000個のアガロース/PSSaマイクロカプセル化ラ島の平均生着期間は13日であり、有意に生着延長効果が認められた。4000個以上のアガロース/PSSaマイクロカプセル化ラ島移植群において、13匹中5匹に28日以上の長期生着が認められが、アガロース単独群では13匹全例に長期生着は認められず、有意差が認められた。
以上より、免疫隔離膜使用下での新生仔ブタラ島の長期生着のには、補体活性の制御が必要と考えられた。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi