研究概要 |
効率よく確実にCTLを樹立するため,CMVはfibroblastには感染するがT細胞には感染しない特性を利用し,CMVを感染させた自己のfibroblastを刺激細胞として用い,CMV特異的CTLを誘導した。さらに,limiting dilusion法で,CMVpp65特異的CTLクローンを樹立した。樹立したCTLクローンが,CMVpp65特異的か否かを,full length pp65rVacに感染した自己のEBV immortalized cell(LCL)を標的細胞としてクローム遊離試験(CRA)で決定し,同様にHLA class I拘束性をfull length pp65rVacに感染した種々のLCLに対する障害活性および抗HLA class I抗体によるblocking assayを施行したところ,HLA B35拘束性pp65特異的CTLクローンであった。 一方,pp65をN末端より100アミノ酸ごと制限酵素でtruncateしたmutation formを作り,vaccinia virusのvectorであるpSC11MCSにligateし種々のrVacをhomologous recombinationで樹立した。full length(606)-pp65 rVac,458(Not I site)-pp65 rVac,383(Hind III site)-pp65 rVac,316(Sma I site)-pp65 rVac,225(BstEII site)-pp65 rVac,122(BsrBI site)-pp65 rVac,()-pp65 rVacを樹立した。また,T7tag認識シークエンス(ATGGCTAGCATGACTGGTGGACAGCAAATGGGT)を組み込み,樹立したrVacのタンパク発現をT7 tag抗体を用いWestern blotting法で現在,確認中である。
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