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1997 年度 実績報告書

補体による腫瘍細胞障害反応を誘導するモノクローナル抗体2C8に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671268
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福岡大学

研究代表者

秀島 輝  福岡大学, 医学部, 講師 (00238312)

研究分担者 岡田 秀親  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
白日 高歩  福岡大学, 医学部, 教授 (20038863)
キーワード補体 / 第二経路 / 細胞障害反応 / 2C8
研究概要

A.2C8抗原の解析
1)薄層クロマトグラフィー用いた免疫染色の結果,HTLV-1感染MT-2細胞における2C8認識部位はN-2-hydroxytearoylまたはN-2-hydroxypalmitoylを有するceramide glucosideであり,細胞の全ceramide monohexosides量の約5%にすぎないことがわかった.
2)正常人細胞では2C8抗原は認められないが,末梢血リンパ球をPHA存在下で72時間培養で幼弱化すると,約55%の細胞に2C8抗原の発現がみられた.
3)培養細胞株ではHL-60,K562に2C8抗原の発現がみられた.
B.細胞障害反応の解析
1)正常人血清存在下(最終濃度1/3)で,2C8抗体濃度が3,10,30μg/mlでのMT-2細胞の障害活性(% specific lysis)はそれぞれ52.3%,73.2%,78.6%であり,2C8抗体の細胞障害反応は抗体濃度依存性であった.
2C8抗体濃度が3μg/mlで,最終血清濃度が1/3,および1/9での細胞障害活性は,それぞれ52.3%,17.9%であり,10μg/mlでは73.2%,27.8%で,2C8抗体濃度が一定の場合,細胞障害活性は血清濃度に依存した.
Mg-EGTA-GVB液を用いCaイオンをキレートした条件下で細胞障害反応をみると,最終血清濃度が1/3でcontrol群が80.7%で,Mg-EGTA-GVB群が75%と,両者は同等の障害活性を示し,2C8抗体を用いた補体活性誘導はalternative pathwayを介することが示された.
4)これらの細胞障害反応は,他2C8の抗原発現培養細胞株でも同様の結果が得られた.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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