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1997 年度 実績報告書

新生血管内皮に発現するインテグリンをターゲットとした腫瘍血管増殖制御の試み

研究課題

研究課題/領域番号 09671278
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

江川 新一  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00270679)

研究分担者 小針 雅男  東北大学, 医学部, 講師 (30170369)
砂村 眞琴  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10201584)
キーワード血管新生 / αvβ3 / TNP-470 / 腫瘍
研究概要

1)腫瘍血管新生観察システムの確立
マウス背部にチタニウムで作製した透明窓を装着し、同部に腫瘍を移植した後に血管新生形成過程を観察できるモデルを作製した。この過程を生体顕微鏡システムで観察し、ビデオシステムで画像を録画した。また腫瘍細胞の接種方法を改良することにより、腫瘍内の細胞の毛細血管網まで観察可能となった。
2)血管新生定量法の確立
録画された画像をNIHシステムで処理し、血管径、腫瘍血管密度、血管長を求めてangiogenic activityの定量化を行った。さらにフラクタル解析を導入して、腫瘍血管新生網の特徴を明らかにした。腫瘍血管のフラクタル定数は正常血管網に比較して低かった。
3)TNP-470の腫瘍血管新生抑制効果
ヒト膵癌細胞株を用いて、フマジリン誘導体であるTNP-470の腫瘍血管新生抑制効果を検討した。血管新生は顕著に抑制され、腫瘍の増殖も見られなかった。この効果の評価に上記で確立したパラメーターは有用であった。
4)インテグリンαvβ3抗体の新生血管抑制作用
マウス由来の大腸癌細胞株C26を用い、上記の観察モデルを作製した。この腫瘍血管新生過程に及ぼす抗インテグリンαvβ3抗体の作用を検討した。この抗体はhybridoma細胞株RMV-7から作製した。腫瘍血管新生過程をこの抗体は抑制しなっかた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Lozonschi L., Sunamaura M.: "How can fractal analysis help underatanding tumor angiogenesis?" Microcirculation annual. 13. 19-20 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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