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1998 年度 研究成果報告書概要

ヌードマウス可移植ヒト胃癌株の薬剤療法におけるエストロゲンと抗血管新生因子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09671308
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

久保田 博文  島根医科大学, 医学部, 講師 (00205147)

研究分担者 菱川 義隆  島根医科大学, 医学部, 助手 (60304276)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワードヌードマウス / 胃癌 / 抗血管新生因子
研究概要

当科において継代維持されているヌードマウス可移植ヒト胃癌株3株について、以下の様な知見が得られた。
まず、3株のうち増殖の一番よいMK3株について、腫瘍の産生する血管新生因子VEGF、basic FGF、thymidine phophorylaseを免疫組織学的手法を用いて検討した。MK3株はthymidine phophorylaseの発現については弱陽性であったが、VEGF、basicFGFについては陽性であった。
次にヌードマウスの背部にヒト胃癌株MK3を移植し、推定腫瘍重量が100mgになった時点から、抗血管新生因子thalidomideを200mg/kg、抗エストロゲンで同時に抗VEGF作用をもつをICI182,780を1OOmg/kg、4週間連日経口投与した。腫瘍増殖抽線では、いずれの薬剤においても抑制効果は認められなかった。
そこで胃癌株による実験の続行を断念し、ヌードマウス可移植ヒト食道癌株2株(ES63、ES80)を用いて同様の実験を行った。免疫組織学的検討ではES63はVEGF、basic FGF、thymidine phophorylaseのいずれも強く発現していたが、ES80ではthymidine phophorylaseは発現を認めたが、VEGFの発現は非常に軽度であり、またbasic FGFは発現が観察されなかった。この2株をヌードマウスの背部に移植しthalidomide、ICI 182,780による増殖抑制実験を行ったところ、ES63株においてthalidomideによる抑制効果を認めた。ICI 182,780による抑制効果はやはり認めなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小藤 宰: "Anti angiogenenic therapy of human esophageal cancers in nude mice with thalidomide" Surgery. in press.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tsukasa Kotoh:

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] "Anti angiogenic therapy of human esophageal cancers in nude mice with thalidomide" Surgery. (in Press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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