研究概要 |
BALB/c nu(+),雌、6週齢の皮下にcolon 26をlx10^7個/0.1ml 移植し 2w後腫瘤を摘出しコラゲナーゼ溶解液(腫瘍1gに対しコラゲナーゼ20mgの割合でRPMI+lO%FBSに溶解しミリポアフィルターを通す。)5ml中で腫瘍片を細切する.細切した腫瘍片をコラゲナーゼ溶解液に入れ37℃恒温槽内でI晩インキュベートしメッシュを通してから遠心する(1500rpm,5min).その後上清を吸引し培養液を20ml加え遠心し、この操作を3回繰り返した後、細胞数を数え1x10^7個/0.1mlの細胞浮遊液を作成する.6週齢のBALB/c nu(+),雌、にネンプタール麻酔下に季肋下横切開を加え門脈を露出し30Gのリンパ管造影針を用い先の細胞浮遊液を0.1ml門脈内注入する。門脈注入後 1w後より血管新生阻害剤 6- amino-5-chlorouracil 250mg/kgを1w間腹腔内に連日投与する(IP群).連日投与終了後1w後に肝転移の有無につき検討した.またコントロールとして同数の腫瘍細胞を門柱後生食を腹腔内注入する群を設定した(C群)。C群の平均重量は18.4g.IP群16.7gと両群間に差はなかった.摘出肝重量の平均もC群で1.4g.IP群で1.3gと両群間に差はなかった。転移個数はC群で5.3個、IP群で2.3個とIP群で転移個数が少ない結果であった。今回各群間のnが3と非常に少ない数での検討であるため今後さらにサンプル数を増やし検討したい。
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