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1998 年度 実績報告書

テロメラーゼを標的とした遺伝子治療法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671331
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

澤田 秀智  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (10206021)

研究分担者 山田 行重  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50254496)
キーワードテロメラーゼ / 遺伝子治療 / アデノウイルスベクター / 胃癌
研究概要

1) UUAGGGの3回繰り返し配列RNAを発現するリコンビナント・アデノウイルスベクターの作製
5'TTAGGG3'の3回繰り返し配列をpAdEICMV(pXCJL.1にCMVプロモーター、マルチクローニングサイト、SV40ポリAシグナルからなる発現カセットを組み込んだシャトルベクター)に挿入し、このアンチセンスベクターとpJMl7を293細胞にco-trarsfectして、組み換えウイルス作製した。
2) anti-tel-ADウイルスの貨癌培養組腹株のin vitroでの増殖におよぼす影響ヒト胃癌培養細胞株にanti-tel-ADウイルスを投与したところ、コントロール群に対してanti-tel-ADウイルス投与群では、MKN28では24.7%、KKLSでは54.7%、AGSでは41.2%の増殖抑制効果を認めた。
3) anti-tel-ADウイルスと抗癌剤の併用効果の検討
anti-tel-ADウイルスを感染後、CDDP,docetaxel,SN-38を各種濃度で添加し以後5日間の培養後に癌細胞数を計測したところ、AGS,KKLS,MKN28の3種の胃癌細胞において薬剤による増殖抑制効果が更に増強され、併用効果が認められた。
4) ヌードマウス皮下腫瘍へのanti-tel-ADウイルス腫瘍内投与によるin vivoでの治療実験ヌードマウス皮下に腫瘍を移植し腫瘍径が5mmになった時点でウイルスを5日間連日腫瘍内局所投与して継時的に腫瘍の発育を観察したところ、ウイルスの投与群では著明な腫瘍発育抑制が認められたが、腫瘍の消失には到らず、何らかの併用療法が必要性であると考えられた。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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