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1998 年度 実績報告書

自己腫瘍特異的CTLのTCRVβレパトアとThL/Th2サイトカイン産生能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09671340
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

有賀 淳  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40221056)

キーワードCTL / TCR Vβ / サイトカイン / 免疫療法
研究概要

平成9年度から引き続いたマウスを用いた実験により、腫瘍抗原にて免疫したマウスのリンパ球を抗Vβ抗体にて活性化することにより得られる特異的なVβ亜群の一部のみが腫瘍特異的細胞障害活性及びType1サイトカイン産生を示し、それとは反対に細胞障害活性を示さずType2サイトカインを産生するVβ亜群の存在も示された。これにより腫瘍抗原に反応してCytotoxic TcellとSuppressor Tcellがそれぞれ異なるVβ亜群からなる可能性が示唆された。本年度は特異的なVβ亜群を活性化するスーパー抗原を用いた実験を行った結果、スーパー抗原であるSEA,SEB2,SECなどでリンパ球を刺激することによりそれぞれ特異的なVβ亜群が活性化され、細胞障害活性及びTrype1サイトカイン産生に差を認めた。この結果よりスーパー抗原を用いて細胞障害活性を有しType1サイトカイン産生能を持つCTLを有効に増殖させる方法が考えられた。
ヒトの細胞を用いた研究において癌患者の自己樹状細胞を用いた特異的CTLの誘導を試みた結果、GM-CSF及びIL-4にて培養した自己樹状細胞を自己腫瘍細胞抗原もしくは合成抗原ベプチドにてパルスして自己リンパ球と培養することにより腫瘍特異的CTLが誘導された。このCTLはリンパ球と腫瘍細胞のみとの混合培養により誘導したCTLに比較して特異的細胞障害活性及びType1サイトカイン産生が増強し、in vitroでのCTL誘導に有効であった。この方法で誘導されたCTLをさらにSEA,SEB2,SEC等のスーパー抗原で刺激することにより特異的にVβ亜群を活性化し細胞障害活性及びサイトカイン産生パターンの変化を現在比較検討中である。また抗原提示樹状細胞による刺激を繰り返し、CTLクローンの作成を試みている。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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