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1997 年度 実績報告書

大腸癌の肝転移機序及び治療法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671341
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

亀岡 信悟  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80101848)

研究分担者 永田 仁  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90237529)
林 達弘  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70238111)
斎藤 登  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10225724)
板橋 道朗  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10193418)
進藤 廣成  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80187567)
キーワード肝転移 / 接着分子 / ラミニン / インテグリン / ビトロネクチン / E-カドヘリン / 尿中GGH / 細胞外マトリックス
研究概要

癌転移・浸潤メカニズムの解明に向けて細胞接着分子の役割に着目し研究してきた。平成2〜5年度は大腸癌症例で血清および組織ラミニンが癌の進行度とよく相関し、肝転移予知に有用であることが判明した。平成5〜7年度はインテグリンおよびNCAM(神経接着分子)を検討した。平成9年度からはさらに他の細胞外マトリックス(ECM)構成成分や治療法の確立に向け開始し、以下の結果を得た。
1.ビトロネクチン:ラミニンと同様ECM構成成分であり血清中のレベルをELISA法にて測定し、健常人平均値+SDである980mg/mlをカットオフ値として設定した。その結果大腸癌群2017±735ng/ml、なかでも肝転移群は2281±1230ng/mlと高値であり、血清学的陽性率は94%を示した。
2.E-カドヘリン:細胞間同士の接着分子であり、同様にカットオフ値を1088ng/mlと設定した。結果は大腸癌群1773±766ng/ml、さらに肝転移群2193±639ng/mlとなり、血清学的陽性率は85%を示すに至った。
3.尿中GGH:尿中に検出されるコラーゲン代謝産物であるアミノ酸GGH(glucosyl-galactosyl-hydroxylysine)は転移巣の代謝状態を反映すると考えられ、この定量化を開発中である。これにより簡便な検体採取で転移予知に役立つマーカーとしての意義が確立されるため今後大いに期待される。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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