• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

ヘルカルCTを用いた呼吸機能測定法

研究課題

研究課題/領域番号 09671394
研究機関東京医科大学

研究代表者

斎藤 誠  東京医科大学, 医学部, 講師 (30225734)

研究分担者 鉄田 聡哉  東京医科大学, 医学部, 助手 (70307312)
キーワード呼吸機能 / ヘリカルCT / CT値
研究概要

われわれは、通常の胸部CTの平均CT値を測定することにより肺気腫等の気腫性肺疾患のスクリーニングに応用し、さらに普遍的、一般的な呼吸機能測定法として応用した『CT肺機能測定法』の開発を目的とした研究を行ってきた。昨年度は、このシステムをヘリカルCTに応用する基礎的検討を行い、通常のCT(GE9800)で得た値が、ヘリカルCT(GE-HSA)も当てはまることを見い出した。すなわち、A200:-1024〜-200HU:肺野容量、A910:-1024〜-910HU:気腫部分の容量、この差および比は呼吸機能を反映する因子となる可能性があり、EVV:A200-A910およびIVR:A910/A200、以上のCT値を呼吸機能の指標に用いた。従来の検査法との比較では、肺がん症例32例を用いたスパイロメトリーとCT値の測定結果は、A910とFEV1.0、A200とVCに相関が得られた(p=0.032)。また、A910と%FEVl.0(p=0.0118)、IVRと%FEV1.0(p=0.0142)、IVRとV50(P=0.0227)、以上の間に相関が得られた。またフローボリューム曲線ではA910とV50(p=0.0139)に相関が得られた。従来のCTと比べ、測定時間は大幅に短縮し(110分vs12分)、3D画像を再構成することで画像が捕えやすいと考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 斎藤 誠: "Chemopreventionの有効性をめぐって" Anuual Review 呼吸器1998 中外医学社. 119-123 (1998)

  • [文献書誌] 斎藤 誠: "胸部外科領域の術後縦隔洞炎" 日本気管食道科学会第9回認定医大会テキスト. 9. 125-130 (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi