研究課題/領域番号 |
09671416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
安藤 隆 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90126722)
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研究分担者 |
山川 弘保 岐阜大学, 医学部, 助手 (80291392)
中島 茂 岐阜大学, 医学部, 助教授 (60188935)
竹中 勝信 岐阜大学, 医学部, 助手 (00283292)
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キーワード | 分化誘導 / グリア / セリンプロテアーゼ / C6 / 海馬 / mRNA |
研究概要 |
グリア系細胞株に対する分化誘導実験系を用い、mRNA fingerprinting法にて未知複数の遺伝子をスクリーニングすることにより、グリア細胞の生物学的特性に関与する遺伝子の探索を試みた。ラットC6細胞およびヒトA172細胞をdibutyryl cyclic AMPおよびtheophyllineにて分化誘導し、経時的にtotal RNAを抽出した。このときS100 proteinおよびGFAP mRNAの発現量の変化を分化誘導の指標とした。mRNA fingerprintingには主にmRNA fingerprinting using arbitarily promed PCR (RAP)法を用いた。すなわち標識したarbitrary primerにてsingle primer PCR(anealing;37℃2回、50℃39回)を行い、これをsequencing gelで分画し発現量の変化したバンドをsubcloningした。発現量の変化をNorthern blottingで再確認した後、cDNA fragmentをsequenecing,homology researchした。ラットC6細胞を用いた実験ではRAP法により約600本のバンドを観察し、4個の分化誘導関連遺伝子を同定した。うち2個は既知のものであったが、他の2個はrabit dystrobrevinおよびhamster complement Cls proteaseと高い相同性を示す新規遺伝子であった。この結果をさらにラット脳虚血モデルに応用した。ラットの頚動脈より4-0ナイロン糸を挿入し4時間の低脳血流状態を作り、この脳より両側の海馬を取り出しmRNAを抽出して上記プローブを用いて虚血時間におけるこれら遺伝子群の発現等の変化を測定している。
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