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1997 年度 実績報告書

星細胞腫における肥満細胞の生物学的特徴の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09671443
研究種目

基盤研究(C)

研究機関独協医科大学

研究代表者

手島 俊彦  獨協医科大学, 医学部, 助手 (90265314)

研究分担者 渡辺 邦彦  獨協医科大学, 医学部, 講師 (00230954)
キーワード肥満細胞性星細胞腫 / p53 / MIB-1 / PTEN
研究概要

肥満性星細胞腫は比較的希な腫瘍のため獨協医科大学の他Zurich大学(スイス)、Kiel大学、Munchen大学、Wurzburg大学(ドイツ)、Ludwig Boltzman研究所(オーストリア)より標本を収集した。H-E染色で肥満細胞の腫瘍細胞に占める割合(gemistocyteindex)は20.0-58.0%で平均35.0±9.9%であった。これまでの我々の研究と同様、肥満細胞はMIB-1モノクローナル抗体では殆ど陰性で、細胞回転に入らない休止期にとどまる細胞と考えられる、。MIB-1陽性細胞の割合が高く、核分裂像を認めるWHO grade IIIの腫瘍でも同様で、肥満細胞のほとんどはMIB-1陰性であった。p53タンパクに対するモノクローナル抗体PAb 1801ではほぼ全例で陽性細胞を含むため、連続標本よりDNAを抽出しp53遺伝子のExon5-8でSSCPを施行中である。SSCPのハンドシフトが高率に認められ、これまで報告されているWHO grade IIの星細胞腫より肥満細胞性星細胞腫では高率にp53 mutationを有することが予想される。今後、direct sequenceを行いmutationを確認する。また、最近第10染色体上にPTENという発癌抑制遺伝子と考えられる遺伝子が発見された。神経膠芽種の多くが第10染色体に異常を有することが知られているためPTEN遺伝子は神経膠芽種の発生に関与している可能性があるため、我々も、肥満性星細胞腫にてp53と共にPTEN遺伝子に関しても調査する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kunihiko Watanabe, et al.: "Incidence and timing of p53 mutations during astrocytoma progression in patients with multiple biopsies" Clinical cancer research. 3. 523-530 (1997)

  • [文献書誌] Kunihiko Watanabe, et al.: "Role of gemistocytes in astrocytoma progression" Laboratory Investigation. 76. 277-284 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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