研究課題/領域番号 |
09671451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
長島 正 帝京大学, 医学部, 教授 (70217991)
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研究分担者 |
平川 誠 帝京大学, 医学部, 助手 (30218771)
村上 峰子 帝京大学, 医学部, 助手 (90229972)
松野 彰 帝京大学, 医学部, 講師 (00242058)
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キーワード | グリオーマ / N-カドヘリン / 浸潤能 / 免疫組織化学 |
研究概要 |
グリオーマの浸潤にN-カドヘリンの発現がどのように関与するかを明らかにし、腫瘍の浸潤能をあらかじめ評価して治療に役立てることを目的に研究をすすめてきたが、ヒトN-カドヘリン抗体が開発され入手が可能となったため、N-カドヘリンmRNAアンチセンスを導入してN-カドヘリンの発現を抑制した腫瘍モデルでの浸潤能の評価を行う初年度の予定を変更し、ヒトグリオーマ組織におけるN-カドヘリンの発現パターンの検討を先に開始した。すでに胃癌においてE-カドヘリンの発現パターンに3種が存在し、これが胃癌の浸潤能に相関することが明らかにされている。今回、免疫組織化学で悪性グリオーマ(Gr.III,Gr.IV)におけるN-カドヘリンの腫瘍組織内での発現をみたところ、腫瘍内にN-カドヘリンの発現の全くみられないパターンと、発現のみられる細胞と発現の見られない細胞が腫瘍内に混在するパターンの2種が確認された。この結果は、N-カドヘリンの発現のみられない細胞が離脱しやすいと考えられることから、これらの悪性グリオーマは易浸潤性の腫瘍であることが示唆された。次年度はアンチセンスを用いた研究とともに、高分化型グリオーマ(Gr.I,Gr.II)も加えてさらに多数例を免疫組織化学で検討し、N-カドヘリンの発現パターンと腫瘍の臨床上の浸潤能との相関を明らかにしたい。
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