• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

水頭症に対する神経成長因子ファミリーの補充治療法の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671452
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東海大学

研究代表者

篠田 正樹  東海大学, 医学部, 講師 (70196393)

研究分担者 田中 佳  東海大学, 医学部, 助手 (20227193)
日高 充  東海大学, 医学部, 助手 (90256123)
大井 静雄  東海大学, 医学部, 助教授 (30194062)
津金 隆一  東海大学, 医学部, 教授 (70022902)
キーワードneurotrophin / NGF / BDNF / NT-3 / trkA / trkB / trkC / microglia / hydrocephalus
研究概要

kaolin水頭症におけるneurotrophinとその高親和性受容体(NGF,BDNF,NT-3,trkA,trkB,trkC)のmRNAをin situ hybridization法にて検討を加えたところ、NGFの分泌がグリア細胞、神経細胞いずれにても脳梁、線条体、内側中隔核にて高まっているにもかかわらず、その高親和性受容体であるtrkAの分泌は、内側中隔核にて一個の神経細胞あたりでは増加していたが、線条体にては変化を認めず、脳梁ではtrkA mRNAは検出されなかった。NGFがグリア細胞から分泌されることは昨今、報告があり、我々の結果とも一致するが、trkAのグリア細胞よりの分泌は報告がなく、また、NGFの増加が、低親和性受容体(LANR)を介し、trkAとは無関係に増加し、neuronal toxicに働いている可能性が考えられた。しかしながら、BDNFは海馬にて、NT-3・trkCは脳梁にて増加していたため、このneurotrophinと受容体はpositive feed backにて反応していることが考えられたため、現在施行中の実験系ではNT-3をkaolin水頭症脳室内に投与し、その反応を行動解析と併せ観察中である。BDNFは脳室壁周囲に受容体が多く存在し、脳室内投与法では、より大量のBDNF量を必要とすることが推測されるため、局所投与法を考えている。
尚、現在までの結果は雑誌投稿中である。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi