研究課題/領域番号 |
09671457
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
赤井 文治 近畿大学, 医学部, 講師 (40122006)
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研究分担者 |
西田 升三 近畿大学, 薬学部, 講師 (40208187)
種子田 護 近畿大学, 医学部, 教授 (10236713)
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キーワード | アポトーシス / 脊髄虚血 / DDC / SHR / NAC / NF-kB |
研究概要 |
昨年度に続き、DDC induced neuronal cell deathに関しては追加実験を行った。DDC誘導アポトーシスはO_2で起こること、Cu/Zn-SOD活性は低下すること、更に低酸素培養によって神経細胞のアポトーシスは阻害され、さらにNOS阻害剤、鉄キレート剤では変化せず、NGFで細胞死が抑制されたことより、このアポトーシスは酸素ラジカルからの直接のシグナルにより誘導されると考えられた。NFGの保護効果に関しては細胞周期異常の正常かが考えられるため、細胞周期関連物質による追加実験を行った。このDDC誘導アポトーシスは、こう酸化剤(グルタチオン前駆体であるN-acetyl-cystein(NAC)により完全に阻害された。しかもNACの抗酸化作用をそがいするbuthionine sulfoximine(BSO)の投与にてもNACの細胞保護作用は変わらなかった。 NF-kBは活性化されず、NACの阻害効果の機序としては酸素ラジカルの消去、あるいはNF-kBの活性化ではなく、酸素ラジカルからのアポトーシスシグナルの一部を阻害しているものと結論した。現在英文にて投稿予定。 2)高血圧自然発症ラット(SHRSP)において、高血圧持続かにおける椎骨動脈の左優位が示唆された為、延髄・上位頸髄における血圧調節中枢の左右差につき検討を行い、セロトニンレセプターの亜系に明瞭な左右差を有することを突き止めた。
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