研究課題/領域番号 |
09671484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鳥居 修平 名古屋大学, 医学部, 教授 (60115607)
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研究分担者 |
西関 修 名古屋大学, 医学部, 医員
江崎 茂 名古屋大学, 医学部, 医員
長谷川 隆 名古屋大学, 医学部, 講師 (50281069)
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キーワード | 血管新生 / 大網 / 難治性潰瘍 / 二分脊椎 / 骨髄炎 |
研究概要 |
1.動物実験で、ラットの大網より抽出したlipid fractionが、皮弁の生着面積を拡大し、組織学的に血管拡張と皮弁および周囲組織の著明な血管新生を起こすことを明らかにした。また、このlipid fractionに含まれると考えられているプロスタグランディンE1も、同様に皮弁の生着面積の拡大と血管新生を示した。これらの大網移植の理論的根拠に基づいて、臨床的に、大網を四肢の難治性潰瘍、骨髄炎に移植し良好な結果をあげている。 2.整形外科医とともに、二分脊椎に合併する足底部難治性潰瘍の長期成績を調査し、潰瘍部の再建をまず行い、次いで足部変形に治療を加えて、さらにリハビリテーションなどで潰瘍の再発予防に努めることが重要であることを明らかにし、論文にまとめた。 3.Diabetic footに関して平成9年日本形成外科学会パネルディスカッションで「難治性潰瘍の治療法の選択-糖尿病壊疸の病態と治療法」を発表した。68症例よりQOLの向上をめざし、保存的療法、手術療法、切断の適応を決め提示した。またF-scanでダイナミックに足底圧の測定を行い、装具の作製を行い、治療及び予防に効果を上げ、論文とした。 4.下肢における皮弁、筋皮弁の長期成績および採取部の障害については、調査中である。特に下肢の悪性腫瘍の機能的再建を行っているので、その成績を明らかにしていく予定である。
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