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1997 年度 実績報告書

人工関節のaseptic loosemingの病態及び治療に関する研究-生体内摩耗粉の生物学的活性・副甲状腺関連ペプタイド(PTHrP)の病理的役割及びビスフォスフォネートの治療効果について

研究課題

研究課題/領域番号 09671488
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

飯田 廣和  京都大学, 医学研究科, 助教授 (60176047)

研究分担者 滋野 長平  京都大学, 医学研究科, 助手 (30170864)
キーワードPTHrP / 人工関節 / 骨吸収 / aseptic looseuing
研究概要

人工関節再置換手術標本の解析
人工股関節再置換手術時に偽関節胞内の貯留液を採取し副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)を測定した。測定にはアレクロPTHrPキットを用いた。全8例の測定値は全て、正常血漿中の正常値より高値であり、35pmol/L-1200pmol/L(平均103pmol/L)であった。組織学的検案ではPTHrPアミノ端特異抗体を用いた免疫組織染色を行い、骨吸収巣の偽滑膜様線維組織にPTHrP免疫活性を認めた。
マクロファージのin vitro study.
マウス腹腔マクロファージを生理食塩水腹腔洗浄にて採取した。プラスティックシャーレ上にて24時間培養し、培養上清中にポリエチレン粉体を添加してさらに24時間培養し、培養液中のPTHrPを測定した。偏光顕微鏡下に貧食細胞数を測定した。培養液中のPTHrPは検出されなかった。また、貧食細胞は全細胞の平均8%であった。これはポリエチレン粉体が浮遊してしまうためであると考えられた。そこで、プラスティックシャーレ上に播種し、付着した腹腔細胞を6時間後にEDTA/トリプシン処理にて、回収し、ポリエチレン粉体と混和して、コラーゲンゲル内で3次元培養を行い、48時間後に培養上清と細胞を遠心分離して回収し、培養上清のPTHrPと細胞の貧食率を測定した。貧食率は平均12%であった。培養上清中にはPTHrP免疫活性が認められた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Onishi,E.: "Severe metallosis caused by shaving down of the stem neck due to outer cup impingement of a bipolar endoprosthesis,Acase report" Bulletin Hosptial for Joint Diseases. 56(4). 231-217 (1997)

  • [文献書誌] 飯田寛和: "アルミナ製骨頭はポリエチレンソケットの摩耗の減少に役立つか" 整形外科. 48(8). 1003-1008 (1997)

  • [文献書誌] 松末 吉隆: "人工股関節時の移植骨固定について-サファイアスクリューの欠点と呼吸材料のメリット" 整形外科. 48. 1104-1110 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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