研究課題/領域番号 |
09671499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
武田 芳嗣 徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (20243694)
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研究分担者 |
梅原 隆司 徳島大学, 医学部, 助手 (20263816)
加藤 真介 徳島大学, 医学部, 講師 (30243687)
柏口 新二 徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (30224398)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 関節軟骨 / 成長軟骨板 / 修復 / アポトーシス / 主要組織適合抗原 / 移植 |
研究概要 |
成長期関節軟骨欠損に対する同種新鮮腸骨由来の成長軟骨移植におけるアポトーシスの発現に対する免疫応答の影響について検討した。 4週齢のLewisラットの自家腸骨から骨端軟骨を採取し、成長軟骨のみとした移植片を作成した。これを、Lewisラットと主要組織適合抗原(MHC)がminor-mismatchである6週齢のFisherラットおよびmajor-mismatchであるLEAラット、LECラットの膝蓋大腿関節面に17号鈍針で作成した軟骨下骨に達する欠損部に移植した。LEAラットとLECラットは同じMHCを有するが、LECラットは先天的にCD4^+T細胞機能が欠損しているラットである。移植後4週まで、1週毎に屠殺し、移植部を含んだ脱灰標本を作成し、パラフィン包埋の後、アポプ・タグ^<TM>ペルオキシダーゼ・キットを用いて移植成長軟骨におけるアポトーシスの発現をin situ法にて検討し、レシーピエシトによりその発現が異なるか否かを検討した。 その結果、Fisherラット群、LECラット群、LEAラット群のいずれの群においても、移植後4週までの間に移植成長軟骨にはアポトーシス陽性所見は認めなかった。一方、移植後1週および2週において、移植軟骨に面した母床側の欠損部骨髄細胞においてアポトーシスが認められた。これらの所見は、自家成長軟骨移植に認められた所見とほぼ同様な所見であり、本研究からは、同種新鮮腸骨由来の成長軟骨移植におけるアポトーシスの発現に対し、レシーピエシトの免疫応答は関与していないものと思われた。
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