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1998 年度 実績報告書

変形性関節症におけるIGF結合蛋白の産生調節機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09671503
研究機関長崎大学

研究代表者

松本 智子  長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (30239107)

研究分担者 山下 俊一  長崎大学, 医学部, 教授 (30200679)
榎本 寛  長崎大学, 医学部, 助手 (90284679)
キーワード変形性関節症 / IGF結合蛋白 / インシュリン様成長因子
研究概要

変形性関節症(OA)は関節軟骨が破壊され、重篤な関節機能の障害をきたす疾患であるが、いまだにその原因については不明であり根本的治療法も確立されていない。本研究では、軟骨の修復因子の1つであるインシュリン様成長因子(IGF)と密接に関連しているIGF結合蛋白(IGFBP)に注目し、OA軟骨において、これらの産生がどのように調節されているかを研究することにより、OAの成因および進展の機構を究明しようとした。ヒト軟骨細胞の株細胞を培養し産生されるIGFBPを、Western-ligand blotting法で分離し、細胞膜に結合したIGFBPについては、affinity cross-linking法で調べた。IGFBPの分解酵素であるプロテアーゼは、^<125>I-ラベルしたIGFBPを培養液とincubateし生じたfragmentによりその存在の有無を確認した。また病的な関節炎のモデルをin vitroで想定するために培養液中にインタロイキン-1を添加して、コントロールとの変化をみたが、有意な変化を得ることはできなかった。しかし実際のOA患者の関節液中においては、明らかにIGF-Iは増加し、IGFBPのパターンも正常とは異なる事を確認しており、今後は実際に、手術で得たヒトOA関節軟骨を用いて、検索する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Choi D,: "Activin-attenuated expression of granulosa cell-derived insulin-like growthfactor binding protein 4 and 5:a putative antiatretic effect." Biology of Reproduction. 56. 508-515 (1997)

  • [文献書誌] Adashi EY: "The mouse intraovarian insulin-like growth factor 1 system:departure from the rat paradigm." Endocrinology. 138. 3881-3890 (1997)

  • [文献書誌] Matsumoto T,: "Increased levels of IGF-I and IGFBP-3 in synoyial fluids of patients with rheumatoid arthritis." Endocrine Journal. 45. S141-S144 (1998)

  • [文献書誌] Matsumoto T,: "Decreased levels of IGF binding protein-3 in serum from childen with Perthes' disease." Acta Orthopedica Scandinavica. 69. 125-128 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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