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1997 年度 実績報告書

足部骨格のX線学的解析システムの開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 09671511
研究種目

基盤研究(C)

研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

高倉 義典  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (40094578)

キーワードX線学的解析 / 骨学 / 外反母趾 / コンピュータ計測システム / 扁平足
研究概要

荷重時足部背底および側面X線像を、マイクロコンピュータに接続したイメージスキャナーで読み込ませ、それぞれにおいて二次元の座標系を構築し、各座標値を自動的に計測できるシステムを開発した。その基本となるプログラムは開発言語"Visual Basic"を用いて作製し、"計測くん"と名付けた。背底像では48点、側面像では52点の定点の座標値を用いることとし、各値は背底像では第2中足骨長、側面像では足底長を用いて標準化した。
このシステムを用いて正常足や疾患を伴った足の荷重時足部X線像を解析した。まず、ボランティアを募集し、足部に愁訴を持たない正常足30例30足の背底・側面像を撮影した.これとこれまでに撮影した例を合わせて64例94足のX線像を計測した。それぞれの座標値の平均値と標準偏差から、背底・側面像における標準足を決定した。疾患群への応用としては、はじめに外反母趾例を解析した。64例103例の荷重時足部側面像をこのシステムを用いて解析し、標準足と比較した。結果としては、外反母趾では扁平足を合併していることを定量的に証明でき、距舟関節のみならず舟状・楔状関節も扁平足の形成に関与していることをはじめて明らかにした。また、背底X線像の解析では、外反母趾の198例326足と標準足との比較により、外反母趾変形の根本部分は第1中足骨内反にあることを定量的に証明した。今後、既に測定を開始している動的足底圧分布を、この足部骨格のX線学的解析システムで同時に解析できるようにし、骨格形態と動的足底圧分布の関係を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中康仁: "外反母趾変形の根本部分と骨切り術による矯正効果" 日本整形外科学会雑誌. 72・2. S72 (1998)

  • [文献書誌] 米田岳史: "外反母趾における足縦アーチの評価-二次元座標系を用いて-" 日本整形外科学会雑誌. 72・2. S469 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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