犬の腱再建に対するヒアルロン酸投与の効果(in vitro study) 犬の後肢6肢を切断し第1、2、3趾の浅趾および深趾屈筋腱を摘出した後、第4趾の浅指屈筋腱(intrasynovial graft)、長腓骨筋腱(extrasynovial graft)、第1趾伸筋腱(extrasynovial graft)をannular pulley(人のA2 pulleyに相当)下に通して移植モデルを作製した。深趾屈筋腱をcontrolとした。各移植腱およびcontrolとannular pulley間との滑動抵抗を測定後、腱を10mg/mlヒアルロン酸液に10分間浸漬した後、再度移植腱とannular pulley間との滑動抵抗を測定し、滑動抵抗の変化を評価した。 浸漬前にはextrasynovial移植モデルがintrasynovial移植モデルおよびcontrolに比し、抵抗値が有意に高値であったが、浸漬後にはextrasynovial移植モデルとintrasynovial移植モデル、control間の有為差は消失した。
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