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1999 年度 実績報告書

選択的免疫抑制下での他家神経移植法の確立と神経組織保存に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671518
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

長田 夏哉  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60276293)

研究分担者 池上 博泰  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00193186)
高山 真一郎  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40138045)
仲尾 保志  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30188883)
丸岩 博文  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60209690)
須田 康文  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20196900)
キーワード免疫抑制 / 神経移植 / モノクローナル抗体
研究概要

ラットを実験モデルとして、ドナー(ACI)の神経片をレシピエント(Lewis)の坐骨神経に移植した。実験群には、モノクローナル抗体(抗ICAM-1、LFA-1抗体)を2週間投与したallograftと投与しなかったallograft、そしてautograftを設定した。なお、抗体は、ヌードマウスにハイブリドーマ細胞を注射し、腹水を精製することによって作製した。術後16週で移植神経片と末梢のホスト神経内の再生神経を観察したところ、抗体投与群ではいずれにも多数の再生神経が観察された。移植神経片には緩やかな拒絶反応が生じていたが、末梢に十分量の再生神経を誘導しており、歩行解析ではautograftに匹敵する機能回復が観察された。同時期に、免疫学的検索(細胞傷害試験、皮膚移植)を行ったところ、抗体投与群には一定期間、特異的免疫抑制(トレランス)が誘導されていたものと思われた。再生神経の誘導された量については、cable graftの本数を変えて検討したが、移植片の断面積は機能回復を大きく左右する要素ではないことがわかった。また、移植にあたって、知覚神経片と運動神経片のいずれをドナーに選択するべきかを検討するために、生化学的な特徴を検索したところ、それぞれを構成するSchwann細胞の細胞接着分子に含まれる糖鎖抗原の発現に違いがあることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 仲尾保志: "末梢神経縫合 移植術"臨床整形外科. 34・6. 769-783 (1999)

  • [文献書誌] 斉藤治和: "運動および知覚神経を構成するSchwann細胞の特性の変化"日本手の外科学会雑誌. 16・4. 449-452 (1999)

  • [文献書誌] 石井聖佳: "Program Freezerを用いた末梢神経の長期凍結保存"日本手の外科学会雑誌. 16・4. 479-483 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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