研究課題/領域番号 |
09671519
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
藤村 祥一 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30201750)
|
研究分担者 |
小川 祐人 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30265855)
小粥 博樹 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70255488)
渡辺 雅彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40220925)
中村 雅也 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30217898)
|
キーワード | 脊髄損傷 / 神経成長因子 / 神経成長因子受容体 / Glial cell line-derived neurotrophic factor |
研究概要 |
実験1-Wister系ラットを用いて第5、6頚椎椎弓切除後、第6頚髄硬膜上に20gと25gの重錘を各々5分間置くことで、損傷程度の異なる脊髄不全損傷モデル(以下20g群、25g群とする)を作成した。脊髄損傷後3日、7日で経心臓的還流固定を行い、頚髄を摘出し、圧迫部の凍結切片を作成した。これに低親和性神経成長因子受容体に対する抗体を用いて免疫染色を行った。また損傷を加えないラットでも同様な方法で凍結切片を作成し(以下Sham群とする)、比較した。 (結果)Sham群では、脊髄後角部に染色を認めた。前角細胞は染まらなかった。損傷後3日では、20g群、25g群とも後角には染色を認めたが、前角細胞は染まらなかった。 損傷後7日では、20g群で後角には染色を認めたが、やはり前角細胞は染まらなかった。25g群では後角と共に一部の前角細胞の細胞質に顆粒状の染色を認めた。 実験2-20gの重錘を用いて脊髄不全損傷ラットを作成した。損傷直後にGlial cell line-derived neurotrophic factor(以下GDNFとする)をクモ膜下腔に注入し、損傷後7日で経心臓的還流固定を行い、頚髄を摘出し、圧迫部の冷凍切片を作成した。Choline acetyltransferase(以下CATとする)に対する蛍光免疫染色後、蛍光顕微測光装置を用いて、前角部のCAT活性を定量した。 (結果)GDNF注入群では、対照群に比してCAT活性が高い傾向を示したが、まだ検体数が少なく、今後更に検体数を増やし検討していく予定である。
|