• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

Intelligent Braceの有用性に関する基礎的・臨床的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09671526
研究種目

基盤研究(C)

研究機関関西医科大学

研究代表者

亀山 修  関西医科大学, 医学部, 助教授 (50148516)

研究分担者 徳原 康彦  大阪国際女子大学, 人間科学部, 教授 (40122139)
松浦 正史  兵庫教育大学, 生活健康講座, 教授 (40036447)
小川 亮惠  関西医科大学, 医学部, 教授 (90077610)
キーワードlong leg brace / walking / Computer / Knee joint / gait analysis / electromyogram / ground reaction force / biomechanics
研究概要

今年度我々は従来開発してきた小型可変抵抗型ディスクブレーキを改良且つ軽量化し、マイクロコンピュータにより正確にブレーキの強さを制御出来る膝継ぎ手を作成した。この膝継ぎ手を設置した長下肢装具(Intelligent Brace:IB)を作成し、健常人10名で歩行分析を行いその有用性を検討した。結果;1.IBでの歩行周期:basogram分析では、一歩行周期に占める接床期の割合は正常歩行、装具歩行、制御歩行でそれぞれ62%、64%、62%であるのに対し、固定歩行では56%と少なかった。特に接床期のHeel-off期の割合が少なく、制御歩行と固定歩行を比べると、制御歩行の方がより正常歩行に近い歩行周期を呈した。2.IBでの筋活動:大腿筋の筋活動は踵接床期から接床中期まで認められ、踵着床時の床反力に対し膝の固定性に働いている。この放電様相は、大腿四頭筋では装具歩行、固定歩行及び制御歩行の間に差は認められなかった。しかし大腿二頭筋では、踵接床期にみられる筋活動は装具歩行及び制御歩行では差は認められなかったが、固定歩行では増大した。筋放電量は内側広筋及び大腿直筋では、装具歩行及び固定歩行で正常歩行に比し筋活動量の増大が認められたが、制御歩行では差は認めなかった。3.IBでの床反力:床反力分析では、自然歩行を行った時の垂直成分は装具歩行の踵着床時直後に棘波を認めたが、正常及び制御歩行では認めなかった。以上のことから制御歩行では、下肢筋活動、床反力及び歩行周期においても正常歩行と差はなく、自然な筋活動で歩行が可能であると考えられた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 菅 俊光: "制御関節付き長下肢装具の有用性について" 中部整災誌. 37(3). 851-852 (1994)

  • [文献書誌] 亀山 修: "制御関節付き長下肢装具の有用性について 第2報" 中部整災誌. 38(2). 443-444 (1995)

  • [文献書誌] 菅 俊光: "制御関節付き下肢装具の動作筋電図学的分析" 日本臨床バイオメカニックス学会誌. 16. 255-259 (1995)

  • [文献書誌] 菅 俊光: "歩行分析による制御関節付き長下肢装具の検討" 日本臨床バイオメカニックス学会誌. 17. 197-201 (1996)

  • [文献書誌] 亀山 修: "本院で試作したコンピュータ制御付き長下肢装具について" 整形外科. 48(10). 1415-1420 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi