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1998 年度 実績報告書

システム理論による麻酔中の脳血流調節ダイナミクスの測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09671540
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 二郎  千葉大学, 医学部, 講師 (90187203)

研究分担者 青野 光夫  千葉大学, 医学部, 助手 (40292693)
西野 卓  千葉大学, 医学部, 教授 (80009703)
キーワード経頭蓋骨脳血流計 / 笑気 / プロポフォール / 炭酸ガス / ステップ応答 / 脳血流 / 数理モデル
研究概要

昨年(平成9年)度は経頭蓋骨脳血流モニター(TCD)を作成し、炭酸ガスの吸入気中ヘのステップ負荷に対する脳血流の連続測定を行った。被検者は、20-30歳台前半の脳・呼吸・循環系に問題のない健康ボランティアである。をその結果低濃度笑気は、1)ベースラインの脳血流量を増加させるが、2)炭酸ガス負荷に対する脳血管のダイナミック応答には影響しないことが判明した。この結果は、第45回日本麻酔学会総会(1998年4月、鹿児島)において発表すると共に、麻酔雑誌Anesthesia & Analgesiaに投稿中である。
本年(平成9年)度は、最近使用頻度が増加している静脈麻酔薬プロポフォールの脳血管系への影響について検討した。研究対象は、20-40歳台の脳・呼吸・循環系に問題のない待期手術患者である。その結果プロポフォールは、1)ベースラインの脳血流量を減少させ、2)炭酸ガス負荷に対する脳血管のダイナミック応答を軽度ではあるが遅延させることが判明した。この結果は脳圧亢進患者や脳血管障害のある患者に対しプロポフォール麻酔を施行する際、それぞれの患者の脳血管反応性によって動脈血中炭酸ガス分圧の管理を個別的に行うために換気条件に注意を要することを示唆している。これらは、第46回日本麻酔学会総会(1999年5月、札幌)において発表すると共に、麻酔雑誌Anesthesia & Analgesiaに投稿する予定である。今後本研究を、脳血管反応性の変化していると思われる動脈硬化の強い患者、および脳血流の自動調節能の低下していると思われる、高血圧患者にも広げていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 青野光夫: "超低体温下循環停止および脳分離体外循環時の脳酸素化・潅流モニターとしての局所脳内酸素飽和序の連続測定" 麻酔. 47. 335-340 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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