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1999 年度 実績報告書

SIRSにおけるエンドセリンと臓器障害の関連についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671543
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

三高 千恵子  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20126254)

研究分担者 角田 幸雄  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30092422)
名倉 節  東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80192243)
キーワードエンドセリン / 血行動態 / エンドトキシンシッョク / NO合成酵素阻害薬 / L-カナヴァニン
研究概要

【目的】敗血症性ショック時には血管内皮障害により血管内皮由来因子が放出される。そのうちの弛緩因子の一つは一酸化窒素(NO)で、収縮因子の一つはエンドセリン(ET)であり、相互に影響し合って血管トーンの調節をしていると考えられるが、詳細は不明である。そこでエンドトキシンショツクにおけるNOとET-1の関係を調べるため、NO合成酵素姐害薬をエンドトキシンショツクモデルに投与し、血行動態や血中ET-1濃度に及ぼす影響を検討した。
【対象と方法】麻酔した雑種成犬を対象とした。L-カナヴァニン群(n=6)は、LPS(3mg/kg/hf,1hr)投与後、選択的NO含成酵素阻害薬であるL-カナヴァニン(10mg/kg/hr,5hr)を持続接写した。LPS群(n=5)はLPSと溶剤投与のみとし、血行動態、血液ガス、酸素運搬量、血中ET-1濃度を6hrまで測定した。
【結果】L-カナヴァニンはLPSにより誘発された乳酸性アシドーシスを増悪し、血中ET-1濃度もさらに上昇させた。また、L-カナヴァニン群ではET-1濃度と乳酸値、PVRlは正の相関を示し、CI、DO_2Iとは負の相関を示した。
【結論】L-カナヴァニンはエンドトキシンショックモデル犬において組織虚血を引き起こしたが、これには血中ET-1濃度の上昇が関係している可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三高千恵子 他: "エンドトキセミアにおける選択的誘導型NO合成酵素(iNOS)阻害薬、L-カナヴァニンの血行動態、血中エンドセリン濃度に及ぼす影響"日本救急医学会雑誌. 10・9. 546 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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