| 研究課題/領域番号 |
09671551
|
|---|
| 研究機関 | 福井医科大学 |
|---|
研究代表者 |
後藤 幸生 福井医科大学, 医学部, 教授 (40079984)
|
|---|
| 研究分担者 |
柳本 政浩 福井医科大学, 医学部, 助手 (00191164)
杉浦 良啓 福井医科大学, 医学部, 助教授 (30117361)
|
|---|
| キーワード | 自律神経系機能バランス / 自律神経系の歪み / 心拍変動解析法 / 心電図R-R間隔変動 / レーダーチャート表示法 |
|---|
| 研究概要 |
心拍変動が自律神経機能と密接な関係にあることを利用するため開発した独自の心拍変動解析器で過去多くのデータが得られたが、次いでデータの一部を別のOS(マッキントッシュ)に入力して「自律神経系機能のバランスと歪み」を総合的にレーダーチャート式グラフイック評価する方法を考案した。更に臨床現場での応用に便ならしめるため、この過程を一本化してどこにでも持ち運びできる小型パソコンでこれが可能になる様に研究を重ねた。
その結果9年度に新しく完成したブック型のシステムである小型パソコンに、患者からオンラインで心電図信号を小型心電計でとりいれ、その結果と従来型とのデータ上の比較を行い正確に表現しているかどうかのチェックを行ってきた。
この新しいシステムの完成で、患者の心拍変動信号を採取したその場で「交感神経・副交感神経機能バランスの歪み」が直ちに正六角形のレーダーチャートに描出でき、どの様な“歪み"状態か、どの様な“バランス調整能"を有しているかを患者の目前で診断、同時に画像で見せることもでき、広く一般臨床各科の現場での実用化に大きく前進させられた。今後は広く他施設でも利用してもらえるような普及活動を行い、論文、学会・研究会にて発表し、その目的をより広めてゆくことにつとめることができるところまで研究成果を上げることができた。またこの心拍変動解析法による自律神経機能の測定は「音楽運動療法」の医学的評価に応用することもでき、本年度にはNHKテレビや新聞記事にて紹介された。
|
