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1997 年度 実績報告書

吸入麻酔薬による臓器障害とストレス蛋白の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09671564
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

平川 方久  岡山大学, 医学部, 教授 (70033058)

研究分担者 赤木 玲子  岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教授 (50150967)
高橋 徹  岡山大学, 医学部, 助手 (40252952)
キーワードハロタン / ストレス蛋白 / ヘムオキシゲナーゼ
研究概要

雄性ラットにフェノバルビタールの投与により肝にヘム(鉄-プロトポルフィリン体)含有蛋白である薬物代謝酵素:チトクロームP450(P450)を誘導した後、低濃度酸素下に吸入麻酔薬ハロタンを投与すると肝障害が発生する(ハロタン肝障害モデル)。このとき低酸素下ハロタン吸入後にP450量の減少、肝細胞の遊離ヘム量の増加、ヘム分解の律速酵素であり、かつストレス蛋白(HSP)であるヘムオキシゲナーゼmRNAが誘導されたことから、ヘム依存性酸化的ストレスがハロタン肝障害の原因となり、誘導されたヘムオキシゲナーゼは細胞毒である遊離ヘムを分解し、抗酸化物質であるビリルビンを産生することにより生体防御的に機能していることを示唆した。さらに、ヘムオキシゲナーゼが生体防御において果たす役割を明らかにするために、、ヘムオキシゲナーゼ活性の測定、in situ hybridization法でヘムオキシゲナーゼmRNAの発現部位を、免疫組織化学染色法を用いてヘムオキシゲナーゼの局在を検討している。現在、ヘムオキシゲナーゼ活性が低酸素吸入24時間で対照の約4倍に増加し、組織免疫染色では、肝の中心静脈周辺にヘムオキシゲナーゼが局在する傾向を認めている。また、本モデルにおいて代表的なストレス蛋白であるHSP 70 mRNAの発現も同時に検討したところ、ヘムオキシゲナーゼmRNAとは異なる転写調節を受けていることが明らかとなっている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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